33AM103第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

27歳の男性。上顎右側第二大臼歯全部金属冠製作のための精密印象採得が行われた。印象体を60秒間流水下で洗浄し、1.0%次亜塩素酸ナトリウム溶液に15分間浸漬した。さらに30分ほど待ってから石膏の注入を行った。使用したのはどれか。1つ選べ。

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正解: d

正答

d:付加型シリコーンゴム印象材

この問題のポイント

流水洗浄と次亜塩素酸ナトリウム浸漬に耐え、精密印象後もしばらく寸法安定性を保つ材料は付加型シリコーンゴム印象材です。石膏注入前に待つ操作も特徴と合います。

解説

付加型シリコーンは重合反応で揮発性副生成物をほとんど生じず、弾性回復と寸法安定性に優れるため、全部金属冠の支台歯辺縁を記録する精密印象に適します。流水下で唾液・血液を洗い流し、指定濃度・時間の消毒液へ浸漬しても、製品指示内なら形態を維持できます。従来品では重合後に微量の水素ガスが生じ石膏面に気泡を作ることがあるため、一定時間待ってから注入します。寒天は離液・吸水で寸法変化しやすく、直ちに石膏を注ぐ必要があります。

選択肢の確認

  • a 寒天印象材:可逆性ハイドロコロイドで、離液・吸水による寸法変化が速いため、洗浄・消毒後はできるだけ速やかに石膏を注入します。
  • b モデリングコンパウンド:熱可塑性で無歯顎の概形印象や個人トレーの辺縁形成に用い、支台歯の精密弾性印象には適しません。
  • c 酸化亜鉛ユージノール印象材:硬化後に弾性が乏しく、主に無歯顎の最終印象へ薄く用いる材料で、有歯顎のアンダーカットから撤去できません。
  • d 付加型シリコーンゴム印象材:精密性・弾性回復・寸法安定性が高く、消毒後に時間を置いて石膏注入できる材料です。

覚えるポイント

精密冠印象で「消毒浸漬に耐える」「石膏注入を少し待つ」「寸法安定性が高い」なら付加型シリコーンを考えます。製品ごとの消毒条件は必ず守ります。

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