32PM092第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

24 歳の女性。下顎左側第一大臼歯の全部金属冠による審美不良を主訴として来院した。 金属冠を除去し、オールセラミッククラウン修復を行うことになった。 歯科医師から、金属冠除去前に採得した印象体を使用してプロビジョナルレストレーションを製作するよう指示された。 印象体に常温重合レジンを填入している写真(別冊午後No.38)を別に示す。 この後の手順で正しいのはどれか。1 つ選べ。

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正解: c

正答

c:辺縁部の余剰レジンはスタンプバーで除去する。

この問題のポイント

術前印象へ常温重合レジンを填入して支台歯上で暫間冠を形成します。口腔内で完全硬化させず、弾性のある時期に着脱し、硬化後にバーで余剰部を整えます。

解説

金属冠除去前の印象は術前歯冠形態の外型になります。支台歯形成後、印象内へ餅状の常温重合レジンを適量入れて圧接し、硬化途中に数回着脱してアンダーカットへのロック、重合発熱、収縮の影響を避けます。口腔外で硬化させた後、スタンプバーなどのレジン用バーで歯頸部のバリを除去し、辺縁・隣接接触・咬合を調整して研磨します。余剰の粉液は汚染や成分変化を防ぐため元容器へ戻しません。最終修復が接着性セメントを使うオールセラミックなら、残留ユージノールによるレジン重合・接着阻害を避け、非ユージノール系仮着材を選びます。

選択肢の確認

  • a 印象体の支台歯への圧接はレジンが完全硬化するまで続ける。:完全硬化まで保持すると発熱と収縮が歯髄・適合へ影響し、アンダーカットから外せなくなる危険があります。
  • b 余った液と粉末はすみやかに容器に戻す。:一度取り出した材料は唾液・粉塵等で汚染され得るため、原容器へ戻さず廃棄します。
  • c 辺縁部の余剰レジンはスタンプバーで除去する。:硬化後にレジン用バーでバリを削り、フィニッシュラインへ適合する滑らかな辺縁に整えます。
  • d 仮着には酸化亜鉛ユージノールセメントを使用する。:ユージノールはレジン系材料の重合・接着を妨げ得るため、接着修復前は非ユージノール系を用います。

覚えるポイント

暫間冠は「外型へレジン―圧接―硬化途中に着脱―口腔外硬化―辺縁・接触・咬合調整―研磨―仮着」です。

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