33AM101|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
72歳の男性。上顎右側第二大臼歯に全部金属冠を装着することになった。完成した全部金属冠の写真(A)と使用する器材の写真(B)を別に示す。最初に用いるのはどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a:①
この問題のポイント
①は色別の厚さをもつコンタクトゲージです。全部金属冠の試適では、過大な隣接面接触があると冠が支台歯へ完全に入らないため、まず隣接接触の強さを確認します。
解説
完成冠を口腔内へ試適するときは、隣接面接触が強すぎて冠の完全な着座を妨げていないかを先に評価します。①のコンタクトゲージは厚さの異なる色別ストリップを隣接歯間へ通し、通過時の抵抗から接触の強さを判定します。必要なら接触点を少量ずつ調整し、冠が辺縁まで着座した後に内面適合、辺縁、咬合接触を確認します。咬合紙による調整や研磨を先に行うと、不完全着座の位置で誤った削合をするおそれがあります。
選択肢の確認
- a ①:色別ストリップのコンタクトゲージで隣接面接触を確認し、冠が支台歯へ完全に着座できる状態を最初に整えます。
- b ②:咬合紙とホルダーは冠が完全に着座した後、咬頭嵌合位や偏心運動時の早期接触を調べる器材です。
- c ③:シリコーン系適合試験材の練和・注入に用いる器材で、接触点による着座障害を除いた後に冠内面を評価します。
- d ④:ゴム系研磨ポイントは調整で粗くなった金属面を仕上げるために用い、適合と咬合の確認後に使用します。
覚えるポイント
冠試適は「隣接面接触→完全着座・辺縁と内面適合→咬合→研磨」の順に考えます。冠が浮いたまま咬合調整を始めないことが重要です。