33AM104|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
26歳の男性。上顎左側第一大臼歯が水にしみることを主訴として来院した。検査の結果、修復物下の象牙質う蝕と診断され、コンポジットレジン修復が行われることになった。まず、修復物を除去して、う蝕検知液で感染象牙質を染色することになった。初診時の口腔内写真(A)、修復物除去後の口腔内写真(B)および器具の写真(C)を別に示す。次に準備するのはどれか。1つ選べ。

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正解: b
正答
b:②
この問題のポイント
う蝕検知液で染まった軟化感染象牙質を次に除去します。②は小型のラウンドバーで、低速回転により窩底・側壁の軟らかい感染象牙質を選択的に掘削できます。
解説
修復物除去後の写真Bでは窩洞内に褐色・軟化した象牙質が露出しています。う蝕検知液は細菌侵入が多くコラーゲンが不可逆的に変性した感染象牙質を確認する補助手段です。染色部を機械的硬さや部位と併せて評価し、②のスチール製ラウンドバーを低速で用いて、軟らかい象牙質を少量ずつ除去します。歯髄に近い部位では過剰切削を避け、硬さを確認します。除去後に接着処理、コンポジットレジン充填、形態修正・研磨へ進みます。
選択肢の確認
- a ①:粗い長軸状の切削刃をもつバーは修復物や比較的硬い歯質の切削に向き、軟化象牙質の選択的除去には②が適します。
- b ②:小型ラウンドバーを低速で回転させると、染色された軟化感染象牙質を窩洞形態に沿って除去できます。
- c ③:テーパー状ダイヤモンドポイントは窩縁・歯面形態の形成に用いますが、窩底の軟化象牙質除去には切削性が過大です。
- d ④:白色のシリコーン系ポイントはレジン充填後の研磨・表面滑沢化に使うため、感染象牙質除去の段階ではありません。
覚えるポイント
修復物除去後は「検知液+硬さ」で感染象牙質を判断し、低速ラウンドバーやスプーンエキスカベーターで選択的に除去します。染色だけを追って過剰切削しません。