33AM105|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
75歳の男性。加齢による聴覚機能の低下がみられ、「声は聞こえるが、話の内容が聞き取りづらい。」との訴えがあった。この患者への医療面接で適切なのはどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b:一問一答で話す。
この問題のポイント
加齢性難聴では高い周波数の子音が聞き分けにくくなり、「音は聞こえるが内容が分からない」状態になります。短く明確な一問一答にし、理解を一つずつ確認します。
解説
老人性難聴は高音域から低下する感音難聴が多く、サ行・タ行などの子音の弁別が難しくなります。単に声量を上げると母音や周囲の反響まで大きくなって音が歪み、かえって理解しにくいことがあります。静かな環境で患者の正面から、やや低めの声でゆっくり明瞭に、一文を短くして質問します。一問ごとに返答と理解を確認し、重要事項は筆談や資料を補助的に使います。補聴器使用側や読話のしやすさも確認します。
選択肢の確認
- a 高い声で話す。:加齢性難聴では高音域が低下しやすいため、高い声は子音をさらに聞き取りにくくする可能性があります。
- b 一問一答で話す。:情報を短い単位へ分け、一つずつ返答を確認できるため、語音弁別が低下した患者の理解を支えます。
- c 大きな声で話す。:過大な声は音の歪みや不快感を増し、声は聞こえるという本例の語音理解困難を解決しません。
- d 文字盤を使用する。:発声・言語表出が困難な患者には有用ですが、本例は会話可能であり、まず話し方と環境を調整します。
覚えるポイント
老人性難聴には「正面・静かな場所・低めで明瞭・短文・一問一答」です。大声で押し切らず、理解確認と必要時の筆談を組み合わせます。