33AM106|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
摂食嚥下のプロセスモデルにおいて、食塊の一部が嚥下前に中咽頭部に送り込まれる時期はどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d:第2期輸送〈Stage Ⅱ transport〉
この問題のポイント
プロセスモデルでは、咀嚼中に形成された食塊の一部を舌が口腔後方から中咽頭へ送り、そこで蓄積させる過程を第2期輸送と呼びます。嚥下反射が始まる前にも食塊は咽頭へ入ります。
解説
固形物を食べると、まず舌が食品を臼歯部咬合面へ運ぶ第1期輸送が起こり、その後に咀嚼と唾液混和が進みます。食べやすい大きさ・性状となった部分は、咀嚼が続いている間にも舌の搾送運動で口腔から口峡を越え、中咽頭の舌根部付近へ送られます。これが第2期輸送です。適量の食塊が集まって嚥下反射が誘発されると咽頭期となり、喉頭閉鎖と咽頭収縮で食道へ送られます。したがって「嚥下前」という記述が重要です。
選択肢の確認
- a 咽頭期:嚥下反射開始後に軟口蓋閉鎖、喉頭挙上・閉鎖、咽頭収縮が協調して食塊を食道入口へ送る時期です。
- b 食道期:上部食道括約筋を通過した食塊が蠕動運動で胃へ運ばれる段階で、嚥下前の中咽頭への送り込みではありません。
- c 第1期輸送〈Stage Ⅰ transport〉:摂取した食品を舌が臼歯部の咬合面へ移し、咀嚼を開始できる位置へ運ぶ過程です。
- d 第2期輸送〈Stage Ⅱ transport〉:咀嚼でできた食塊部分を舌が嚥下前に口腔後方から中咽頭へ送り込む過程です。
覚えるポイント
Stage I=歯列上へ運ぶ、咀嚼=粉砕・唾液混和、Stage II=咽頭へ先送り、咽頭期=嚥下反射後と時系列で整理します。