33AM107|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
73歳の男性。摂食嚥下困難を主訴として来院した。嚥下訓練を行っている写真を別に示す。改善が期待できるのはどれか、2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・b
正答
a:誤嚥、b:咽頭残留
この問題のポイント
写真は口を最大限に開いて保持する開口訓練です。顎舌骨筋など舌骨上筋群を強化し、嚥下時の舌骨・喉頭挙上と食道入口部開大を改善します。
解説
開口訓練では、下顎を抵抗に抗して開ける、または最大開口位を一定時間保持することで舌骨上筋群を収縮させます。これらの筋は嚥下時に舌骨と喉頭を前上方へ引き、気道防御と上部食道括約筋の開大に寄与します。挙上・前方移動が改善すると、喉頭閉鎖不十分による誤嚥を減らし、食道入口部の通過不良による梨状窩などの咽頭残留を軽減できます。顎関節痛や疲労に注意し、嚥下評価に基づいて反復回数を設定します。
選択肢の確認
- a 誤嚥:舌骨・喉頭の前上方移動が高まり、嚥下中の喉頭閉鎖と気道防御が改善することで軽減が期待できます。
- b 咽頭残留:食道入口部の開大が改善して食塊が通過しやすくなり、咽頭内に残る量の減少が期待できます。
- c 口腔内残留:主に舌運動、頰・口唇機能、感覚や咀嚼の問題で生じ、開口訓練が直接標的とする症状ではありません。
- d 嚥下反射遅延:咽頭感覚入力や反射惹起の遅れに関する問題で、舌骨上筋群の筋力訓練だけでは直接改善しません。
覚えるポイント
開口訓練は舌骨上筋群を鍛え、「喉頭挙上」と「食道入口部開大」を補います。結果として誤嚥と咽頭残留の改善をねらう訓練です。