31AM092|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
摂食嚥下訓練中の写真(別冊午前 No.32)を別に示す。 この訓練で改善されるのはどれか。1つ選べ。

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正解: d
正答
d:胸郭可動域
この問題のポイント
写真は両上肢を頭上へ挙上し、体幹・肩周囲を伸展する呼吸訓練です。直接動かしている胸郭と呼吸補助筋の機能を選びます。
解説
腕を挙上して胸部・肩甲帯を伸ばすと、大胸筋・小胸筋や肋間筋など胸郭周囲の柔軟性が高まり、肋骨の挙上・拡張を行いやすくなります。嚥下時には呼吸との協調が必要で、十分な呼吸機能と咳嗽力は誤嚥物の排出にも役立ちますが、この写真の運動が直接改善するのは胸郭可動域です。舌・口唇の抵抗訓練や喉頭挙上訓練とは、作用する器官が異なります。
選択肢の確認
- a 嚥下圧:舌圧訓練、努力嚥下などで舌・咽頭筋へ負荷を加えて高めるもので、上肢挙上の直接効果ではありません。
- b 口腔内圧:口唇閉鎖や舌口蓋接触で形成され、口唇・舌の運動訓練が中心です。
- c 喉頭挙上:Mendelsohn手技、シャキア訓練、開口訓練などで舌骨上筋群へ働きかけます。
- d 胸郭可動域:上肢・肩甲帯運動で胸郭を伸展し、呼吸時の拡張を促すため正答です。
覚えるポイント
写真のような上肢挙上・胸部伸展=胸郭可動域と換気の支援。嚥下圧・喉頭挙上は別の筋群へ特異的に訓練します。