33PM106|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
口腔期障害のある摂食嚥下障害患者に対して行う直接訓練はどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b:嚥下の意識化
この問題のポイント
直接訓練は実際の食物を用いる訓練です。口腔期障害で食塊送り込みや口腔内残留がある場合、食物を認識し、意識して確実に嚥下するよう促します。
解説
口腔期では、咀嚼された食物を舌でまとめて食塊を形成し、舌背を口蓋へ押し付けて咽頭へ送り込みます。この過程が低下すると、口腔内に食物が残り、時間差で咽頭へ流れて誤嚥する危険があります。安全性を評価した食形態を少量用い、「今から飲み込みます」と嚥下へ注意を向け、一口ごとに確実な嚥下と口腔内残留を確認する方法は直接訓練です。舌訓練、歯肉へのガムラビング、ブローイングは、食物を使わず運動や感覚刺激を行う間接訓練に分類されます。患者の覚醒、姿勢、嚥下反射、呼吸状態を確認して実施することが前提です。
選択肢の確認
- a 舌訓練:舌の突出・左右運動・口蓋への押し付けで筋力と可動域を高めますが、食物を使わない間接訓練です。
- b 嚥下の意識化:実際の一口に注意を集中させ、送り込みと嚥下を意図的に完遂させる口腔期への直接訓練です。
- c ガムラビング:指やブラシで歯肉をこすり、口腔感覚への入力を増やして運動を促す、食物を用いない間接訓練です。
- d ブローイング:呼気を吹く練習によって呼吸・口唇や軟口蓋機能を高める方法で、食物摂取を伴いません。
覚えるポイント
直接訓練=食物あり、間接訓練=食物なしが基本です。直接訓練では一口量、食形態、姿勢、嚥下後の声質・咳・口腔内残留を毎回確認します。