33PM044第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

57歳の女性。上顎左側側切歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。初診時の口腔内写真を別に示す。考えられる処置はどれか。2つ選べ。

33PM044の問題画像
2つ選択
解答・解説を見る

正解: b・d

正答

b:コンポジットレジン修復、d:グラスアイオノマーセメント修復

この問題のポイント

写真は上顎側切歯歯頸部の限局した欠損で、一過性の冷水痛から生活歯の象牙質露出を考えます。歯質削除を抑えた直接修復で被覆できます。

解説

歯頸部のくさび状欠損や根面う蝕では象牙細管が露出し、冷刺激で短時間の知覚過敏を生じます。欠損の活動性、硬さ、清掃状態、咬合力を評価し、必要ならコンポジットレジンまたはグラスアイオノマーセメントで直接修復します。レジンは審美性・耐摩耗性に優れ、接着操作では防湿が重要です。グラスアイオノマーは歯質へ化学接着しフッ化物を放出するため、歯頸部や根面で有用です。歯冠全体を覆う処置は欠損量に比べ侵襲が大きすぎます。

選択肢の確認

  • a ラミネートべニア修復:主に前歯唇面の広い色調・形態改善に用い、限局した歯頸部欠損の被覆には不要な歯質削除を伴います。
  • b コンポジットレジン修復:歯冠色材料を欠損へ接着し、露出象牙質を封鎖しながら歯頸部形態を低侵襲に回復できます。
  • c オールセラミッククラウン装着:歯冠全周を形成する必要があり、局所的な歯頸部欠損と軽度症状に対して過剰な処置です。
  • d グラスアイオノマーセメント修復:歯質への化学接着、フッ化物放出、比較的良好な湿潤耐性を生かして歯頸部を修復できます。

覚えるポイント

限局性歯頸部欠損は、原因を評価した上でレジンまたはグラスアイオノマーによる直接修復を考えます。症状だけで歯髄処置や全部被覆を選びません。

関連問題

33PM04333PM045
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)