33AM025|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
食品を十分に加熱して食べたところ、3時間後に悪心が生じ、嘔吐した。食中毒の原因菌として考えられるのはどれか。1つ選べ。
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正解: b
正答
b:黄色ブドウ球菌
この問題のポイント
「十分に加熱した」のに発症し、摂食から3時間という短い潜伏期で悪心・嘔吐が主であることから、耐熱性の毒素による毒素型食中毒を考えます。
解説
黄色ブドウ球菌は、調理者の手指や化膿創などから食品に付着し、保存中にエンテロトキシンを産生することがあります。この毒素は耐熱性が高く、その後に食品を十分加熱して菌を殺しても毒性が残ることがあります。すでに食品中でできた毒素を摂取するため、1~6時間程度で急に悪心、嘔吐、腹痛が生じやすく、設問の3時間に合致します。
選択肢の確認
- a 腸炎ビブリオ:魚介類などに関連し、主に菌が腸管内で増殖して腹痛・水様性下痢を起こす感染型です。
- b 黄色ブドウ球菌:耐熱性エンテロトキシンにより、加熱後でも短時間で嘔吐を起こすため該当します。
- c サルモネラ属菌:卵や食肉などを介した感染型食中毒で、通常は本問より潜伏期が長く、発熱や下痢を伴います。
- d 腸管出血性大腸菌:汚染食品を介して感染し、数日後に血性下痢などを起こします。
覚えるポイント
「食後数時間、嘔吐主体、加熱後も発症」は黄色ブドウ球菌の耐熱性毒素を示す組合せです。予防では手指衛生と、毒素ができる前の低温保存が重要です。