35PM052|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
9歳の女児。歯並びが悪いことを主訴として保護者と来院した。上顎左側第二乳臼歯は1年前に脱落したという。診察の結果、上顎左側第一大臼歯の近心傾斜を認めた。初診時の口腔内写真を別に示す。 時間の経過によって生じる可能性があるのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: d
正答
d:上顎左側第二小臼歯の異所萌出
この問題のポイント
第二乳臼歯の早期喪失後に第一大臼歯が近心移動した場合、後継第二小臼歯の萌出へ及ぶ影響を考える問題です。
解説
第二乳臼歯は後継第二小臼歯の萌出空隙を保持します。交換時期より早く失われると、後方の第一大臼歯が近心傾斜・移動し、第二小臼歯のための空隙が減少します。その結果、第二小臼歯は正常な歯列内へ萌出できず、頬舌側への転位、異所萌出、埋伏を生じ得ます。早期には空隙保持装置の適応を評価します。
選択肢の確認
- a 乳犬歯の舌側転位:第二乳臼歯喪失による直接的な空隙変化として最も予測される所見ではありません。
- b 第一乳臼歯の低位:骨性癒着などで生じ、第一大臼歯の近心傾斜から直接起こるものではありません。
- c 第一大臼歯の頬側傾斜:本例ですでに問題となるのは近心傾斜で、時間経過の主要結果は後継歯空隙の不足です。
- d 第二小臼歯の異所萌出:萌出空隙が失われるため起こり得ます。
覚えるポイント
乳臼歯早期喪失では『後方歯の近心移動→空隙不足→後継小臼歯の異所萌出・埋伏』を予測します。