35PM051第35回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

70歳の男性。右側舌縁部の痛みを主訴として来院した。半年前から潰瘍があることを自覚していたが、3週間前に病変が大きくなったことに気付いたという。口腔内診査の結果、右側舌縁に易出血性潰瘍が認められ、周囲に硬結を触知した。初診時の口腔内写真を別に示す。疑われるのはどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a:舌癌

この問題のポイント

治りにくい舌縁潰瘍について、悪性を疑う警告所見を判断する問題です。長期持続、増大、易出血性、周囲硬結は舌癌を強く疑います。

解説

舌癌の多くは扁平上皮癌で、舌側縁に好発します。初期には白斑・紅斑や浅いびらんとして見えることもありますが、進行すると不整な潰瘍、外向性腫瘤、接触痛、出血、硬結を呈します。本例は半年続き最近増大しているため、単なる外傷性潰瘍として経過観察を延ばさず、速やかな専門医紹介と生検による組織診断が必要です。

選択肢の確認

  • a 舌癌:持続性潰瘍、増大、易出血、硬結という所見が一致します。
  • b 口腔扁平苔癬:両側頬粘膜の白色レース状病変が典型で、本例の単発硬結性潰瘍とは異なります。
  • c アフタ性口内炎:通常は円形で周囲発赤を伴い、1~2週程度で治癒し、硬結や進行性増大は示しません。
  • d 口腔カンジダ症:擦過可能な白苔や発赤が中心で、硬結を伴う半年間の潰瘍は典型でありません。

覚えるポイント

2週間以上治らない潰瘍、硬結、出血、増大、知覚異常、頸部リンパ節は悪性を疑う赤旗所見です。

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