31AM066|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
加齢に伴う唾液減少が原因で生じるのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・d
正答
a:口臭、d:味覚障害
この問題のポイント
唾液は口腔の自浄、抗菌、物質の溶解・運搬を担います。分泌低下で細菌代謝産物が蓄積し、味物質が味蕾へ届きにくくなります。
解説
唾液が減ると舌苔・プラーク・剝離上皮・食物残渣が洗い流されにくくなり、嫌気性菌がタンパク質を分解して揮発性硫黄化合物を産生するため口臭が生じやすくなります。また味物質は唾液に溶けて味孔へ運ばれ、味細胞受容体へ接触するため、口腔乾燥では味覚閾値が上がり味が分かりにくくなります。唾液減少はう蝕、粘膜疼痛、義歯不適合、嚥下・会話困難も招きますが、機械的な歯の摩耗や顎関節障害の直接原因ではありません。
選択肢の確認
- a 口臭:自浄・抗菌作用低下で舌苔と細菌代謝産物が増えるため正しいです。
- b 咬耗:上下歯の接触・ブラキシズムなどによる機械的歯質喪失で、唾液減少から直接生じません。
- c 顎関節症:関節・筋・心理社会的因子などが関与し、唾液量低下の典型的結果ではありません。
- d 味覚障害:味物質の溶解と味蕾への輸送が障害され、味覚低下を起こすため正しいです。
覚えるポイント
唾液減少では自浄低下→口臭・う蝕、潤滑低下→粘膜痛・嚥下困難、味物質輸送低下→味覚障害が起こります。