33PM082|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
口腔機能低下症とは、加齢だけでなく、疾患や障害などさまざまな要因によって口腔の機能が複合的に低下している疾患である。重症化すると(①)障害、(②)障害となって全身の健康を損なう。(①)(②)に入るのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・d
正答
b:咀嚼、d:摂食嚥下
この問題のポイント
口腔機能低下症が進むと、食品を十分に噛み砕けない咀嚼機能不全となり、さらに取り込みから飲み込みまでが障害される摂食嚥下障害へつながります。
解説
口腔機能低下症は、口腔不潔、乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下を複合的に評価する疾患概念です。放置すると食べられる食品が限られ、咀嚼機能不全によって摂取栄養が偏ります。さらに食塊形成・口腔移送・咽頭通過が障害される摂食嚥下障害へ進むと、低栄養、脱水、誤嚥性肺炎を通じて全身へ影響します。早期に歯科治療、口腔機能訓練、栄養支援を組み合わせます。
選択肢の確認
- a 摂食:単独で「摂食障害」とすると心理的・行動的な食行動異常も含む語となり、定義文の①に入る具体的機能は咀嚼です。
- b 咀嚼:歯・義歯・舌・咀嚼筋の機能低下が進むと咀嚼機能不全となり、食品選択と栄養摂取を制限します。
- c 味覚:味覚変化は食欲へ影響し得ますが、定義で重症化時に挙げる二つの主要機能障害には入りません。
- d 摂食嚥下:取り込み、食塊形成、送り込み、咽頭・食道通過の障害は誤嚥・低栄養へ直結する重症状態です。
覚えるポイント
口腔機能低下症→咀嚼機能不全→摂食嚥下障害→低栄養・全身フレイルという連鎖を、早期評価と訓練で断ちます。