32PM002|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
歯周病の原因となる可能性のある歯の形態異常はどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b:斜切痕
この問題のポイント
斜切痕は上顎前歯の舌面小窩から歯根方向へ続く発育溝で、深い溝にプラークが停滞し、局所的な歯周ポケット形成を起こしやすい。
解説
斜切痕〈palatogingival groove、歯内歯周溝〉は上顎側切歯に多く、舌面の舌側面窩から歯頸部を越えて根面へ延びる。溝が深いと歯ブラシやスケーラーが届きにくく、細菌性プラークが根尖方向へ進展して限局性の歯周組織破壊を生じる。歯髄との交通があれば歯内・歯周複合病変にもなる。前歯部に不釣合いに深い単独ポケットがあるときに形態を診査する。
選択肢の確認
- a 盲孔:上顎切歯舌面などの小窩でう蝕好発部位だが、通常は歯冠内に限局し根面へ沿う歯周ポケット形成との結び付きは弱い。
- b 斜切痕:歯頸線を越えて根面へ延びる細い発育溝がプラークの通路となり、限局した深い歯周病変を起こし得る。
- c 介在結節:上顎大臼歯の近心辺縁隆線などにみる付加的隆起で、根面に細菌を保持する溝ではない。
- d 中心結節:小臼歯咬合面中央の突出で、破折と歯髄障害が主な問題であり、歯周ポケットの形態的原因ではない。
覚えるポイント
上顎側切歯の限局性深いポケットでは斜切痕を疑う。中心結節は破折・露髄、盲孔はう蝕という合併症の違いを押さえる。