32PM001|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
中枢神経を模式図に示す。 体温調節中枢が存在するのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る
正解: a
正答
a:①
この問題のポイント
図①は間脳の視床下部を示す。視床下部には体温の設定値を保ち、熱産生と熱放散を自律神経・内分泌・行動反応で調節する中枢がある。
解説
視床下部は視床の腹側、下垂体の直上に位置し、図でも①の矢印がこの部位を指す。皮膚や深部の温度受容器と血液温の情報を統合し、暑いときは皮膚血管拡張・発汗、寒いときは血管収縮・ふるえ・代謝亢進を起こす。発熱時には炎症性サイトカインからプロスタグランジンE2を介して設定値が上がる。小脳、脊髄、延髄にも運動・自律機能はあるが、体温調節の統合中枢ではない。
選択肢の確認
- a ①:視床下部の位置で、体温、摂食、飲水、概日リズム、下垂体機能など恒常性維持を統合する。
- b ②:小脳を指し、運動の協調、平衡、姿勢、運動学習を担うが体温設定値を管理しない。
- c ③:脊髄に相当し、末梢と脳の伝導路や脊髄反射を担うものの、熱産生・放散を統合する中枢ではない。
- d ④:延髄付近を示し、呼吸・循環・嚥下など生命維持反射の中枢があるが、体温調節中枢の所在ではない。
覚えるポイント
視床下部は体温、摂食、飲水、内分泌、自律神経の恒常性中枢。延髄は呼吸・循環・嚥下、小脳は運動協調と対応させる。