31PM065|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
次の文を読み、〔問題65〕、〔問題66〕に答えよ。 小窩裂溝填塞を実施する際に用いる材料の準備中の写真(別冊午後 No.27A)、模型上で下顎右側第一大臼歯に使用している写真(別冊午後 No.27B)および処置手順の写真(別冊午後 No.27C)を別に示す。 写真A、Bに示す材料を使用する目的はどれか。1つ選べ。

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正解: b
正答
b:接着力の強化
この問題のポイント
写真Aの材料を小皿へ出し、写真Bで小窩裂溝へ塗布しています。シーラント前にエナメル質表面を処理し、微細な凹凸をつくる材料です。
解説
小窩裂溝填塞では、清掃したエナメル質へ酸処理材またはセルフエッチングプライマーを塗布し、表面のスメアや無機質を選択的に処理します。これにより表面エネルギーとぬれ性が高まり、レジン系シーラントが微小な凹凸へ侵入してレジンタグを形成し、機械的嵌合による保持・接着力が向上します。画像Bは赤色の表面処理材を細いブラシで咬合面裂溝へ塗っている場面で、審美やフッ化物による耐酸性付与が直接目的ではありません。
選択肢の確認
- a 審美性の改善:咬合面の色調・形態を変えるための材料ではなく、後続シーラントの保持を得る前処理材です。
- b 接着力の強化:エナメル質に微細な粗造面を形成し、レジンの浸透・タグ形成を促すため正答です。
- c 耐酸性の向上:フッ化物は歯質の耐酸性を高めますが、写真の処理材の主目的は接着前処理です。
- d 表面劣化の防止:表面を被覆して劣化を防ぐコーティングではなく、むしろ接着のため歯面を改質します。
覚えるポイント
レジン系シーラントは清掃→エナメル質表面処理→洗浄・乾燥または指定処理→填塞→光照射→保持・咬合確認です。