33PM073|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
30歳の女性。ブラッシング時の歯肉からの出血を主訴として来院した。口腔内写真を別に示す。認められるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c
正答
b:歯石の沈着、c:歯肉の腫脹
この問題のポイント
写真では歯頸部に褐色・黒色の硬い沈着物が連続し、歯間乳頭と辺縁歯肉が丸みを帯びて発赤・腫脹しています。出血の原因となる歯石と歯肉炎を読み取ります。
解説
歯肉縁付近にみえる暗色沈着物は、プラークが石灰化し血液色素等を取り込んだ歯石と考えられます。粗造な歯石表面は新たなバイオフィルムの停滞場所となります。辺縁歯肉・歯間乳頭は健康時の薄いナイフエッジや引き締まった形を失い、丸く光沢を帯びて腫脹しています。ブラッシング時出血は潰瘍化しやすい炎症性溝上皮から起こります。写真の主要所見は開いた歯間空隙やMcCallのフェストゥーンではありません。
選択肢の確認
- a 歯間空隙:隣接歯間の接触は保たれており、歯の欠損や移動による明瞭な開放性空隙が主要所見ではありません。
- b 歯石の沈着:複数歯の歯頸部に褐色・黒色の硬い沈着物がみられ、プラーク停滞を助長しています。
- c 歯肉の腫脹:歯間乳頭と辺縁歯肉が丸く膨らみ、発赤・光沢を伴う炎症性腫脹が観察できます。
- d フェストゥーン:歯肉辺縁がロープ状・環状に肥厚する特有の輪郭を指し、写真の全般的炎症性腫脹とは異なります。
覚えるポイント
写真では「沈着物」と「歯肉形態」を別々に読みます。歯石を除去するだけでなく、表面のプラークを毎日管理して炎症を改善します。