35AM019第35回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

酸を取扱う職場で発生する歯の酸蝕症の好発部位はどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b:下顎前歯唇側面

この問題のポイント

職業性の酸曝露では、外気にさらされやすい歯面から酸蝕が進むことを理解します。

解説

酸を扱う職場で生じる職業性歯科酸蝕症は、酸性ミストや蒸気が口腔内へ直接入り、歯質表面を化学的に脱灰することで起こります。外部由来の酸が接触しやすく、口唇による被覆や唾液による緩衝・洗浄の影響が比較的少ない下顎前歯唇側面が好発部位です。酸蝕は細菌を介さない歯質損耗で、表面が滑沢化し、進行すると象牙質が露出して知覚過敏や咬合の変化を生じます。作業環境の改善、保護具、曝露後すぐに強く磨かないこと、フッ化物利用などを組み合わせます。

選択肢の確認

  • a 下顎臼歯舌側面:職業性酸ミストの直接曝露を受ける代表部位ではありません。
  • b 下顎前歯唇側面:外来性酸が直接当たりやすく、職業性酸蝕の好発部位です。
  • c 上顎臼歯咬合面:咬耗などの影響は受けますが、この曝露様式の代表ではありません。
  • d 上顎前歯口蓋側面:胃酸逆流や反復性嘔吐など内因性酸で侵されやすい部位です。

覚えるポイント

酸の由来で分けます。職業性など外因性酸は唇側、胃酸など内因性酸は上顎前歯口蓋側が典型です。

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