35PM006|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
嘔吐物由来の酸蝕症の要因はどれか。1つ選べ。
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正解: a
正答
a:胃液
この問題のポイント
嘔吐を繰り返したときに起こる酸蝕症の原因を問う問題です。胃内容物には強酸性の塩酸が含まれ、歯面を化学的に脱灰します。
解説
酸蝕症は細菌が産生する酸ではなく、飲食物や胃酸などの酸が歯質へ直接作用して生じる非う蝕性歯質欠損です。嘔吐や胃食道逆流ではpHの低い胃液が口腔内へ逆流し、とくに上顎前歯口蓋側や臼歯咬合面が影響を受けやすくなります。酸に触れた直後の歯面は軟化しているため、直ちに強くブラッシングせず、洗口や時間を置く指導も重要です。
選択肢の確認
- a 胃液:塩酸を含み強酸性で、嘔吐に伴う内因性酸蝕の原因です。
- b 膵液:重炭酸を多く含むアルカリ性の消化液で、酸蝕の主因ではありません。
- c 胆汁:通常は弱アルカリ性で、胃酸ほどの歯質脱灰作用はありません。
- d 腸液:中性から弱アルカリ性であり、嘔吐時の酸蝕を説明しません。
覚えるポイント
外因性酸は飲食物、内因性酸は胃酸です。嘔吐・逆流と舌口蓋側の平滑な歯質欠損を関連付けます。