33PM014|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
先天性梅毒でみられるのはどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d:Hutchinson〈ハッチンソン〉歯
この問題のポイント
先天性梅毒では永久中切歯が樽状・ドライバー状となり、切縁中央に半月状の切痕をもつHutchinson歯がみられます。
解説
胎盤を介したTreponema pallidum感染は、発育中の永久歯胚へ影響して特徴的な形態異常を生じます。Hutchinson歯は近遠心幅が歯頸部側で広く切縁側で狭いドライバー状を呈し、切縁中央に切痕が現れます。咬頭が多数の小結節状となる桑実状臼歯も知られます。Hutchinson三徴はこの歯の異常、実質性角膜炎、内耳性難聴です。ほかの歯の異常は発生機序が異なります。
選択肢の確認
- a 双生歯:一つの歯胚が不完全に分裂する双生、または癒合などで幅広い歯冠を示す発育異常で、先天梅毒特有ではありません。
- b 斑状歯:歯の形成期に過剰なフッ化物を慢性的に摂取して生じる歯のフッ素症で、白斑・褐色斑を示します。
- c Turner〈ターナー〉歯:乳歯の根尖病変や外傷が後継永久歯胚を局所的に障害し、限局性エナメル質形成不全を生じた歯です。
- d Hutchinson〈ハッチンソン〉歯:先天性梅毒で永久中切歯にみられるドライバー状歯冠と半月状切痕を特徴とします。
覚えるポイント
先天梅毒ではHutchinson歯、桑実状臼歯、実質性角膜炎、内耳性難聴を関連づけます。Turner歯は乳歯病変による局所障害です。