Y2021M10E1Q30第2021年10月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第一種労働衛生(一般)出血・止血法

出血及び止血法並びにその救急処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、全血液量、創傷の洗浄、直接圧迫止血、出血の種類及び止血帯の取扱いが問われています。

擦り傷から少しずつにじむ出血は毛細血管性出血であり、静脈性出血ではありません。

解説

全血液量と大量出血

成人の全血液量は、体重のおよそ13分の1、すなわち約7~8%です。

その約3分の1を短時間で失うと、血圧低下、意識障害、ショックなどを起こし、生命が危険な状態になります。

大量出血が疑われる場合は、直ちに119番通報し、止血を開始します。

傷口の洗浄

傷口へ泥や異物が付着している場合、生命を脅かす大量出血がなければ、清潔な水道水で手際よく洗い流します。

ただし、深く刺さった異物を無理に抜いたり、傷を強くこすったりしてはいけません。

直接圧迫止血

一般の応急手当では、清潔なガーゼ、布などを傷口へ当て、その上から強く圧迫する直接圧迫止血が基本です。

血液への接触を避けるため、使い捨て手袋やビニール袋を利用します。

ガーゼに血液が染みても、最初のガーゼを外さず、上から追加して圧迫を続けます。

出血の種類

毛細血管性出血は、擦り傷などで、傷口全体からにじむように出血します。

静脈性出血は、一般に暗赤色の血液が持続的に流れ出ます。

動脈性出血は、鮮紅色の血液が脈拍に合わせて勢いよく噴き出すことがあります。

したがって、選択肢4は毛細血管性出血の説明を静脈性出血としている点が誤りです。

止血帯

止血帯は、直接圧迫で止血できない四肢の生命を脅かす出血など、限定された状況で用います。

本問は2021年10月公表問題の救急処置上の整理に基づき、医師へ引き継ぐまで長時間かかる場合の緩め方を記述しています。

実際の救急現場では、現在の救急指令や使用する止血帯の手順に従い、装着時刻を記録し、自己判断で不必要に緩めないことが重要です。

救急処置のポイント
まず現場の安全を確保し、手袋等で感染を防止し、119番通報と直接圧迫止血を行います。出血が止まっても医療機関へつなげます。

選択肢の確認

1.体内の全血液量は、体重の約 13分の1で、その約 3分の1 を短時間に失うと生命が危険な状態となる。
記述としては正しい。
全血液量は体重のおよそ13分の1で、その約3分の1を短時間に失うと生命の危険があります。

2.傷口が泥で汚れているときは、手際良く水道水で洗い流す。
記述としては正しい。
泥で汚れた傷は、状況が許せば清潔な水道水で手際よく洗い流します。

3.止血法には、直接圧迫法、間接圧迫法などがあるが、一般人が行う応急手当としては直接圧迫法が推奨されている。
記述としては正しい。
一般の応急手当では、直接圧迫止血が基本として推奨されます。

4.静脈性出血は、擦り傷のときにみられ、傷口から少しずつにじみ出るような出血である。
正答。記述としては誤り。
擦り傷からにじむような出血は毛細血管性出血です。静脈性出血は暗赤色の血液が持続的に流れ出るのが一般的です。

5.止血帯を施した後、受傷者を医師に引き継ぐまでに 30分以上かかる場合には、止血帯を施してから 30分ごとに 1~2分間、出血部から血液がにじんでくる程度まで結び目をゆるめる。
記述としては正しい。
本問が前提とする2021年10月公表時点の救急処置の整理では、長時間装着する場合に所定の間隔で一時的に緩める取扱いが示されています。

覚えるポイント

  • 全血液量は体重のおよそ13分の1である。
  • 一般の止血は直接圧迫法を基本とする。
  • 血液へ触れないよう、手袋やビニール袋を使用する。
  • 擦り傷のにじむ出血は毛細血管性出血である。
  • 大量出血では、直ちに119番通報し、装着時刻などを記録する。

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Y2021M10E1Q29Y2021M10E1Q31
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