Y2021M10E1Q35|第2021年10月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、ニューロン、体性神経、自律神経、大脳皮質及び交感神経・副交感神経の働きが問われています。
交感神経は心拍数を増加させますが、消化管運動は高めるのではなく、一般に抑制します。
解説
ニューロン
神経系を構成する基本単位は神経細胞、すなわちニューロンです。
通常、1個の細胞体、複数の樹状突起、1本の軸索からなります。
樹状突起は他の細胞から情報を受け取り、軸索は他の神経細胞や筋肉などへ情報を伝えます。
体性神経
体性神経系は、外界からの感覚情報と、骨格筋による随意運動に関与します。
感覚神経は皮膚や感覚器から中枢へ情報を送り、運動神経は中枢から骨格筋へ命令を伝えます。
自律神経
自律神経系は、心臓、血管、消化管、気管支、腺などの働きを、意思とは関係なく調節します。
呼吸運動には体性神経による呼吸筋の支配も関係しますが、呼吸数や気道、循環などの調節には自律神経が深く関与します。
大脳皮質
大脳の外側にある皮質は、神経細胞の細胞体が多い灰白質です。
感覚、随意運動、思考、記憶、言語などの高次機能を担います。
交感神経と副交感神経
多くの臓器には交感神経と副交感神経の双方が分布し、概ね反対の作用を示します。
交感神経は、活動や緊張に適した状態を作ります。
- 心拍数を増加させる。
- 気管支を拡張させる。
- 消化管運動や消化液分泌を抑制する。
副交感神経は、休息や消化に適した状態を作ります。
- 心拍数を減少させる。
- 消化管運動を促進する。
- 消化液分泌を促進する。
ひっかけポイント
交感神経は心拍を増やしますが、消化管運動は抑えます。活動時には消化より心肺機能を優先するイメージで整理します。
健康管理のポイント
強い動悸、意識障害、突然の麻痺などがみられた場合は、衛生管理者が診断せず、直ちに救急要請へつなげます。
選択肢の確認
1.神経系を構成する基本的な単位である神経細胞は、通常、1個の細胞体、1本の軸索及び複数の樹状突起から成り、ニューロンともいわれる。
記述としては正しい。
ニューロンは通常、細胞体、1本の軸索、複数の樹状突起から構成されます。
2.体性神経は、運動及び感覚に関与し、自律神経は、呼吸、循環などに関与する。
記述としては正しい。
体性神経は感覚と随意運動、自律神経は内臓機能や循環などの調節に関与します。
3.大脳の皮質は、神経細胞の細胞体が集まっている灰白質で、感覚、思考などの作用を支配する中枢として機能する。
記述としては正しい。
大脳皮質は灰白質で、感覚、思考、随意運動などの中枢として機能します。
4.交感神経系と副交感神経系は、各種臓器において双方の神経線維が分布し、相反する作用を有している。
記述としては正しい。
多くの臓器で交感神経と副交感神経が分布し、概ね相反する作用を示します。
5.交感神経系は、身体の機能をより活動的に調節する働きがあり、心拍数を増加させたり、消化管の運動を高める。
正答。記述としては誤り。
交感神経は心拍数を増加させますが、消化管運動は一般に抑制します。消化管運動を促進するのは副交感神経です。
覚えるポイント
- ニューロンは細胞体、樹状突起、軸索からなる。
- 体性神経は感覚と随意運動に関与する。
- 大脳皮質は灰白質である。
- 交感神経は心拍数を増加させ、消化管運動を抑制する。
- 副交感神経は心拍数を減少させ、消化管運動を促進する。