Y2021M10E2Q16第2021年10月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第二種労働衛生出血・止血法

出血及び止血法並びにその救急処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

出血の種類を血液の出方で区別し、一般人が行う止血の基本である直接圧迫法を確認します。

解説

体内の全血液量は体重のおよそ13分の1で、その約3分の1を短時間に失うと生命に危険が及びます。多量出血では、速やかな救急要請と止血が必要です。

毛細血管性出血は、擦り傷などで傷口から少しずつにじみ出るように見られます。静脈性出血は、一般に暗赤色の血液が傷口から持続的に湧き出るように流れます。動脈性出血は鮮紅色で、心拍に合わせて噴き出すことがあります。選択肢4は、静脈性出血と毛細血管性出血を取り違えています。

一般人の止血では、清潔なガーゼや布を傷口に当てて強く圧迫する直接圧迫法が基本です。感染防止のため、可能であれば手袋やビニール袋を使用し、血液に直接触れないようにします。

2021年10月公表時点の試験上の整理では、止血帯を施して医師への引継ぎまで30分以上かかる場合、30分ごとに1~2分、出血部から血液がにじむ程度まで緩める記述が正しいものとして扱われています。ただし、この30分ごとに緩める手順を現在の現場で実行してはいけません。実際の救護では119番通報と直接圧迫止血を基本とし、やむを得ず止血帯を使用した場合は装着時刻を記録して自己判断で緩めず、解除は原則として医療管理下で行います。最新の救命講習、所属事業場の手順及び救急隊の指示に従います。

救急処置のポイント
衛生管理者は診断を行わず、自身と周囲の安全を確保し、119番通報、直接圧迫止血、保温、観察及び救急隊への引継ぎを行います。血液に触れる可能性があるときは感染防護も徹底します。

選択肢の確認

1.体内の全血液量は、体重の約 13分の1で、その約 3分の1 を短時間に失うと生命が危険な状態となる。
記述としては正しい。
全血液量は体重のおよそ13分の1であり、その約3分の1を短時間に失う大量出血は生命を脅かします。

2.傷口が泥で汚れているときは、手際良く水道水で洗い流す。
記述としては正しい。
泥などの異物を水道水で速やかに洗い流すことは、創部を清潔に保つための基本的な処置です。ただし、多量出血では止血と救急要請を優先します。

3.止血法には、直接圧迫法、間接圧迫法などがあるが、一般人が行う応急手当としては直接圧迫法が推奨されている。
記述としては正しい。
傷口を清潔なガーゼや布で直接強く圧迫する方法が、一般人による止血の基本です。

4.静脈性出血は、擦り傷のときにみられ、傷口から少しずつにじみ出るような出血である。
正答。記述としては誤り。
擦り傷で少しずつにじみ出るのは毛細血管性出血です。静脈性出血は、暗赤色の血液が傷口から持続的に湧き出るように流れるのが特徴です。

5.止血帯を施した後、受傷者を医師に引き継ぐまでに 30分以上かかる場合には、止血帯を施してから 30分ごとに 1~2分間、出血部から血液がにじんでくる程度まで結び目をゆるめる。
記述としては正しい。
2021年10月公表問題の採点上は正しい記述です。ただし、現在の現場では30分ごとに緩める操作を行いません。止血帯を用いた場合は装着時刻を記録し、自己判断で緩めず、解除は原則として医療管理下で行います。

覚えるポイント

  • 一般人が行う止血の基本は直接圧迫法である。
  • 擦り傷からにじむ出血は毛細血管性出血である。
  • 多量出血では、感染防護、救急要請、止血、保温及び救急隊への引継ぎを行う。
  • 現在の救護では、装着した止血帯を自己判断で緩めない。

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