Y2021M04E2Q17第2021年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第二種労働衛生出血・止血法

出血及び止血法並びにその救急処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

出血を動脈性、静脈性、毛細血管性に分け、それぞれの出方を区別する問題です。一般人による止血では、清潔な布などで傷口を直接押さえる直接圧迫止血法が基本です。

解説

毛細血管性出血は、擦り傷や浅い切り傷などで傷の面全体からにじみ出るように出血し、通常は自然に止まりやすいものです。これに対し、静脈性出血は暗赤色の血液が持続的に流れ出し、動脈性出血は鮮紅色の血液が心拍に合わせて勢いよく噴き出すことがあります。

多量出血では洗浄よりも止血と119番通報を優先します。血液に直接触れないよう、可能であれば手袋やビニール袋を用いて感染を防ぎます。

試験時点と実務上の注意
この設問は従来の教材で示された取扱いを前提としており、選択肢5は採点上、誤りとされていません。一方、消防庁は2018年の教育テキストで、止血帯を一定時間ごとに緩めると出血量が増えて生命予後を悪化させるため、解除は原則として医療の管理下で行うとしています。実際の応急手当では救助者の判断で定期的に緩めず、装着時刻を記録して救急隊へ引き継ぎます。

選択肢の確認

1.体内の全血液量は、体重の約 13分の1で、その約 3分の1 を短時間に失うと生命が危険な状態となる。
記述としては正しい。
成人の全血液量はおおむね体重の13分の1程度とされ、短時間にその約3分の1を失う大量出血は生命に関わります。速やかな止血と救急要請が必要です。

2.傷口が泥で汚れているときは、手際良く水道水で洗い流す。
記述としては正しい。
軽い傷の泥などは、清潔な流水で手際よく洗い流します。ただし、多量出血では洗浄に時間をかけず、直接圧迫止血と119番通報を優先します。

3.止血法には、直接圧迫法、間接圧迫法などがあるが、一般人が行う応急手当としては直接圧迫法が推奨されている。
記述としては正しい。
出血部をガーゼや清潔な布で直接強く押さえる方法が、一般人に推奨される基本的な止血法です。

4.毛細血管性出血は、浅い切り傷のときにみられ、傷口からゆっくり持続的に湧き出るような出血である。
正答。記述としては誤り。
毛細血管性出血は傷の面からにじみ出るような出血です。ゆっくり持続的に流れ出るという特徴は、主に静脈性出血の説明です。

5.止血帯を施した後、受傷者を医師に引き継ぐまでに 30分以上かかる場合には、止血帯を施してから 30分ごとに 1~2分間、出血部から血液がにじんでくる程度まで結び目をゆるめる。
記述としては正しい。
本設問は従来の教材で示された取扱いを前提としており、採点上は誤りとされていません。ただし、2018年の消防庁教育テキストでは、一定時間ごとに緩めることは出血量を増加させるため行わず、解除は原則として医療の管理下で行うとされています。実際の応急手当では装着時刻を記録して救急隊へ引き継ぎます。

覚えるポイント

  • 毛細血管性出血は傷の面からにじみ出る。
  • 静脈性出血は暗赤色の血液が持続的に流れ、動脈性出血は鮮紅色の血液が拍動性に出る。
  • 一般人の止血は直接圧迫止血法が基本で、多量出血では119番通報を急ぐ。
  • 応急手当は最新の消防機関の指導に従い、医療機関や救急隊へ確実に引き継ぐ。

関連問題

Y2021M04E2Q16Y2021M04E2Q18
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)