Y2023M04E2Q27|第2023年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
視覚、嗅覚、味覚、温度感覚、深部感覚及び中耳の働きを確認する問題です。
皮膚の温度感覚では、一般に冷覚の方が温覚より鋭敏です。選択肢3は、この関係を逆にしています。
解説
遠視では、眼軸が短すぎる場合などに、調節をしない状態で平行光線の焦点が網膜より後方に結ばれます。
嗅覚と味覚は、空気中や飲食物中の化学物質を受容して認識するため、化学感覚と呼ばれます。
温度感覚の受容器は皮膚だけでなく、口腔などの粘膜にもあります。一般に冷点は温点より多く、冷覚の方が温覚より鋭敏です。したがって、温覚の方が鋭敏とする3は誤りです。
深部感覚は、筋肉、腱、関節などの受容器から得られる情報により、身体各部の位置、動き、力の入り具合などを認識する感覚です。
中耳の鼓室は耳管によって咽頭とつながっています。耳管が開くことで鼓膜の内側と外側の圧力差が調整されます。
ひっかけポイント
温度感覚は「冷覚の方が温覚より鋭敏」です。「温度」という語から温覚を優先して考えないようにします。
衛生管理者としての実務ポイント
視覚・聴覚などの異常を訴える労働者がいる場合は、作業環境や保護具の使用状況を確認し、必要に応じて産業医や医療機関への相談につなげます。
選択肢の確認
1.眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
記述としては正しい。
眼軸が短すぎる場合、調節をしない状態で焦点が網膜の後方に位置するため、遠視となります。
2.嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
記述としては正しい。
嗅覚と味覚は、化学物質による刺激を受け取って認識する化学感覚です。
3.温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に温覚の方が冷覚よりも鋭敏である。
正答。記述としては誤り。
温度感覚が皮膚や粘膜に存在する点は正しいですが、一般に鋭敏なのは温覚ではなく冷覚です。
4.深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。
記述としては正しい。
筋肉、腱、関節などの受容器からの情報により、身体の位置や運動を認識します。
5.中耳にある鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
記述としては正しい。
鼓室は耳管を介して咽頭に通じ、耳管の働きによって鼓膜内外の圧力が調整されます。
この問題では「誤っているもの」を選ぶため、記述として誤っている3が正答です。
覚えるポイント
- 遠視では、平行光線の焦点が網膜の後方に位置する。
- 嗅覚と味覚は、化学感覚である。
- 一般に、冷覚は温覚より鋭敏である。
- 深部感覚は、身体の位置や運動を認識する感覚である。
- 耳管は鼓室と咽頭をつなぎ、圧力差の調整に関与する。