Y2024M04E1Q16第2024年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第一種労働衛生(有害業務)空気中の有害物質

化学物質とその常温・常圧(25℃、1気圧)での空気中における状態との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。ただし、ガスとは、常温・常圧で気体のものをいい、蒸気とは、常温・常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

「ガス」と「蒸気」は、空気中で気体になっているかではなく、その物質が常温・常圧で本来どの状態かによって区別します。

解説

この問題での定義は、次のとおりです。

  • ガス:25℃、1気圧で物質自体が気体
  • 蒸気:25℃、1気圧で液体または固体の物質が、揮発または昇華して気体になったもの

アセトンは沸点が約56℃で、25℃では液体です。空気中に存在する気体状のアセトンは「蒸気」であり、「ガス」ではありません。

塩素は25℃、1気圧で気体なのでガスです。テトラクロロエチレンは液体なので、その気体状成分は蒸気です。ナフタレンとフェノールは25℃では固体であり、昇華などによって空気中に出た気体状成分は蒸気です。

ひっかけポイント
においを感じる物質や空気中に気体状で存在する物質を、すべて「ガス」と呼ぶわけではありません。常温・常圧での元の状態を確認します。

この区別は、局所排気装置の設計や、作業環境測定の方法、呼吸用保護具の選定にも関係します。

選択肢の確認

1.アセトン ………………………………… ガス
正答。組合せとしては誤り。
アセトンは25℃、1気圧では液体です。空気中の気体状アセトンは蒸気に分類されます。

2.塩素 ……………………………………… ガス
組合せとしては正しい。
塩素は25℃、1気圧で気体なので、ガスに分類されます。

3.テトラクロロエチレン ………………… 蒸気
組合せとしては正しい。
テトラクロロエチレンは25℃、1気圧で液体であり、揮発して空気中に存在するものは蒸気です。

4.ナフタレン ……………………………… 蒸気
組合せとしては正しい。
ナフタレンは25℃、1気圧で固体であり、昇華して気体となったものは蒸気です。

5.フェノール ……………………………… 蒸気
組合せとしては正しい。
フェノールは25℃、1気圧で固体であり、空気中に出た気体状成分は蒸気に分類されます。

覚えるポイント

  • ガスは常温・常圧でも気体の物質です。
  • 液体の揮発だけでなく、固体の昇華による気体状成分も蒸気です。
  • アセトンは常温で液体なので、空気中ではアセトン蒸気と呼びます。

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