Y2024M04E1Q32第2024年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第一種労働衛生(一般)骨折

骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

骨折の分類と応急手当を問う問題です。皮膚の傷との交通があるか骨が完全に折れているか副子でどこまで固定するかを分けて考えます。

解説

単純骨折は、現在一般に非開放骨折とも呼ばれ、骨折部と体表の傷がつながっていない骨折です。ひびが入った程度の骨折は不完全骨折です。

複雑骨折は、現在一般に開放骨折とも呼ばれ、骨折部とつながる傷が皮膚にある骨折です。骨が多数の骨片に砕けた状態は粉砕骨折であり、分類の観点が異なります。

副子は、骨折部の動きを抑えるため、骨折部分の上下の関節まで届く長さと十分な幅・硬さがあるものを用います。変形を無理に戻したり、軋轢音を確認するために患部を動かしたりしてはいけません。

2024年4月公表時点の採点では、上下の関節まで固定できる副子を用いる5が正答です。現在の応急手当でも、まず現場の安全を確認して119番通報し、傷病者をむやみに動かさず、救急隊の指示に従うことが基本です。脊髄損傷が疑われる場合、危険が迫るとき以外は移動させません。やむを得ない移動では、頭頸部と体幹の軸を保ち、複数人で動揺を最小限にします。

救急処置のポイント
固定後も手足の色、温度、しびれなど末梢の状態を観察します。衛生管理者は骨折の確定診断や整復を行わず、応急手当と救急機関への連携を行います。

選択肢の確認

1.単純骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。
誤り。
単純骨折は骨折部と体表の傷がつながっていない骨折です。骨にひびが入った程度のものは不完全骨折です。

2.複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。
誤り。
複雑骨折は骨折部が体表の傷とつながった開放骨折を指します。多数の骨片に砕けた状態は粉砕骨折です。

3.不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や変形などが認められる。
誤り。
著しい変形や骨折端の軋轢音は完全骨折でみられ得る所見です。不完全骨折では骨の連続性が一部残ります。確認のため患部を動かしてはいけません。

4.脊髄損傷が疑われる場合は、動かさないことを原則とするが、やむを得ず搬送する場合は、負傷者に振動を与えないようにするため、柔らかいマットに乗せる。
誤り。
柔らかいマットでは体幹がたわみ、脊柱を安定して保持できません。やむを得ず移動する場合は、頭頸部と体幹を一直線に保てる方法で、複数人が連携して動揺を抑えます。

5.骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。
正しい。
骨折部だけでなく上下の関節まで動きを抑えられる、十分な長さ・幅・硬さの副子を用いるのが原則です。

覚えるポイント

  • 単純骨折は非開放骨折、複雑骨折は開放骨折です。
  • ひびは不完全骨折、多数の骨片に砕けるものは粉砕骨折です。
  • 副子は骨折部の上下の関節まで固定できる長さを選びます。
  • 骨折や脊髄損傷が疑われたら、むやみに動かさず救急要請します。

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