Y2024M04E1Q33|第2024年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
ノロウイルスによる食中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
ノロウイルスの増殖場所、加熱による失活、潜伏期間、流行時期、主症状を整理します。細菌性食中毒や神経毒による食中毒との違いが重要です。
解説
ノロウイルスは、汚染された手指や食品などを介して口から入り、ヒトの腸管内で増殖します。食品中で増殖して毒素を産生する細菌とは仕組みが異なります。
潜伏期間は通常24~48時間、すなわち1~2日です。主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、発熱は軽度の場合があります。一年を通じて発生しますが、特に冬季に多くなります。
加熱は失活に有効です。ノロウイルスの汚染のおそれがある二枚貝などでは、中心部を85~90℃で90秒以上加熱することが望まれます。
衛生管理者としての実務ポイント
嘔吐物や便の処理では使い捨て手袋などを用い、周囲を汚染しない手順を徹底します。石けんと流水による手洗い、食品の十分な加熱、調理器具の洗浄・消毒、体調不良者を食品取扱作業に就けない管理を組み合わせます。
選択肢の確認
1.食品に付着したウイルスが食品中で増殖し、ウイルスが産生した毒素により発症する。
誤り。
ノロウイルスは食品中では増殖せず、摂取された後にヒトの腸管内で増殖します。毒素を食品中で産生して発症させる仕組みでもありません。
2.ウイルスの感染性は、長時間煮沸しても失われない。
誤り。
加熱はノロウイルスの失活に有効です。汚染のおそれがある食品では、中心部85~90℃で90秒以上の加熱が望まれます。
3.潜伏期間は、1~2日である。
正しい。
ノロウイルスの潜伏期間は通常24~48時間であり、1~2日に相当します。
4.発生時期は、夏季が多い。
誤り。
一年を通じて発生しますが、特に多いのは冬季です。
5.症状は、筋肉の麻痺などの神経症状が特徴である。
誤り。
主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状です。筋肉の麻痺などの神経症状を特徴とする食中毒ではありません。
覚えるポイント
- ノロウイルスは食品中ではなくヒトの腸管内で増殖します。
- 潜伏期間は24~48時間で、冬季に多く発生します。
- 主症状は嘔吐、下痢、腹痛などです。
- 石けんと流水による手洗い、十分な加熱、適切な汚物処理が重要です。