Y2024M10E2Q25第2024年10月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第二種労働生理代謝系 体温調節

体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、寒冷時と暑熱時の体温調節、恒常性、体温調節中枢及び甲状腺ホルモンの作用が問われています。

甲状腺ホルモンは全身の代謝を促進し、熱産生を増加させるため、体温を上昇させる方向に働きます。

解説

人の深部体温は、外気温が変化しても一定の範囲に保たれます。これは、熱の産生と放散を調節する仕組みがあるためです。

寒冷時の反応

寒冷な環境では、熱の放散を抑え、熱産生を増やします。

  • 皮膚血管が収縮する。
  • 皮膚血流量が減少する。
  • 発汗が抑制される。
  • 骨格筋のふるえによって熱産生が増える。
  • 代謝を促進するホルモンの作用が高まる。

暑熱時の反応

暑熱な環境では、熱の放散を増やします。

  • 皮膚血管が拡張する。
  • 皮膚血流量が増加する。
  • 発汗が増加する。
  • 汗の蒸発によって熱が奪われる。

体温調節中枢は、間脳の視床下部にあります。視床下部は、体温の変化を感知し、自律神経や内分泌系を通じて熱産生と熱放散を調節します。

ひっかけポイント
寒冷時は皮膚血管が収縮し、暑熱時は皮膚血管が拡張します。反応を逆に覚えないようにします。

職場巡視で見るポイント
暑熱職場では、WBGT、作業強度、服装、休憩場所、水分・塩分補給、作業時間を確認します。体調不良者を認めた場合は作業を中止させ、冷却や救急要請につなげます。

選択肢の確認

1.寒冷な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。
誤り。
寒冷時には、皮膚血管が収縮して皮膚血流量が減少します。これにより、体表から外部への熱放散を抑えます。

2.暑熱な環境においては、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢進することにより、人体からの熱の放散が促進される。
誤り。
暑熱時には主として皮膚血流量の増加と発汗によって熱放散が促進されます。内臓血流量や代謝活動を増加させて熱を放散するわけではありません。

3.体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。
誤り。
身体内部の状態を一定に保つ仕組みは、同調性ではなく恒常性又はホメオスタシスといいます。調節には神経系、内分泌系、循環器系などが関与します。

4.体温調節中枢は、小脳にあり、熱の産生と放散のバランスを維持し体温を一定に保つよう機能している。
誤り。
体温調節中枢は小脳ではなく、間脳の視床下部にあります。小脳は主として運動の調整や平衡機能に関与します。

5.甲状腺ホルモンの分泌により、代謝が亢進し、体温は上昇する。
正しい。
甲状腺ホルモンは細胞の代謝を促進し、熱産生を増加させます。そのため、体温を上昇させる方向に作用します。

覚えるポイント

  • 寒冷時は皮膚血管を収縮させ、熱放散を抑える。
  • 暑熱時は皮膚血管を拡張させ、発汗によって熱を放散する。
  • 身体内部の状態を一定に保つ仕組みは恒常性という。
  • 体温調節中枢は視床下部にある。
  • 甲状腺ホルモンは代謝と熱産生を促進する。

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