34AM25|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷肩腱板・上腕二頭筋長頭腱
肩甲下筋の損傷で陽性となるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、肩腱板損傷の徒手検査法が問われています。腱板は四つの筋からできており、検査によって調べている筋が違います。検査名と対象筋を結びつけて覚えることが大切です。
解説
肩甲下筋は、肩甲骨の前面から起こり、上腕骨の小結節につく筋です。働きは肩関節の内旋です。
肩甲下筋の機能を調べる代表的な検査がリフトオフテストです。手の甲を腰や背中の後ろにあて、手を背中から後方へ持ち上げてもらいます。肩甲下筋が弱いと手を持ち上げられず、これが陽性所見になります。
鑑別のポイント
腱板の検査は「どの筋を見ているか」で整理します。棘上筋はドロップアームテスト、肩甲下筋はリフトオフテストが代表的です。
腱板の筋と検査の対応をおおまかに整理すると次のようになります。
- 棘上筋 → ドロップアームテスト、有痛弧徴候
- 肩甲下筋 → リフトオフテスト
- 棘下筋・小円筋 → 外旋の抵抗テスト
選択肢の確認
1.ドロップアームテスト
誤り。
これは棘上筋(腱板)の損傷を調べる検査です。肩を外転位から下ろす途中で腕が落ちると陽性です。肩甲下筋の検査ではありません。
2.有痛弧徴候
誤り。
肩を外転していく途中、おおよそ60度から120度の範囲で痛みが出る所見です。棘上筋の損傷やインピンジメントを疑う徴候であり、肩甲下筋専用の検査ではありません。
3.インピンジメント徴候
誤り。
肩峰の下で腱板や滑液包がはさみ込まれて痛む状態を調べる徴候です。腱板損傷全般や肩峰下インピンジメントを示すもので、肩甲下筋に限った所見ではありません。
4.リフトオフテスト
正しい。
手の甲を背中にあてて後方へ持ち上げる検査で、肩甲下筋の機能を調べます。持ち上げられないと陽性です。
覚えるポイント
- 肩甲下筋は上腕骨小結節につき、肩関節の内旋に働く。
- 肩甲下筋の検査はリフトオフテスト。
- 棘上筋はドロップアームテストと有痛弧徴候で調べる。
- 検査名はかならず対象筋とセットで覚える。