34AM26|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷肩腱板・上腕二頭筋長頭腱
上腕二頭筋長頭腱損傷で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、上腕二頭筋長頭腱損傷の発生機序と好発年齢が問われています。腱が走る場所と、加齢による変性を理解すると解きやすくなります。
解説
上腕二頭筋の長頭腱は、肩甲骨の関節上結節から起こり、上腕骨の結節間溝(大結節と小結節の間の溝)を通って下に向かいます。
この長頭腱は、結節間溝の中を行き来するうちに溝の壁とこすれます。特に肩を外転・外旋する動作の繰り返しで摩擦が大きくなります。
ひっかけポイント
摩擦が起こる場所は「大結節そのもの」ではなく、結節間溝です。場所の言い換えに注意します。
年齢との関係も重要です。加齢にともない腱は変性してもろくなります。そのため中高年で長頭腱の損傷や断裂の頻度が高くなります。
選択肢の確認
1.肩関節内旋動作を繰り返すと発生しやすい。
誤り。
長頭腱は、肩の外転・外旋をともなう動作の繰り返しで摩擦を受けやすくなります。内旋動作の繰り返しが主な原因ではありません。
2.上腕骨大結節との摩擦によって生じる。
誤り。
摩擦が生じるのは結節間溝の中です。大結節そのものとの摩擦ではありません。場所の取り違えに注意します。
3.中高年では発生頻度が高まる。
正しい。
加齢により腱が変性してもろくなるため、中高年で発生頻度が高くなります。
4.若年では遠位筋腱移行部での損傷が多い。
誤り。
長頭腱の損傷は、結節間溝付近など近位側で起こることが特徴です。遠位の筋腱移行部に多いという記述はあてはまりません。
覚えるポイント
- 長頭腱は結節間溝を通り、ここで摩擦を受ける。
- 摩擦の場所は「大結節」ではなく「結節間溝」。
- 加齢による腱の変性で中高年に好発する。
- 外転・外旋をともなう繰り返し動作で起こりやすい。