34PM106第34回 柔道整復師国家試験 過去問

柔道整復理論・外傷学骨折各論下腿・足趾骨折

50歳の男性。スキーで転倒し、右下肢を負傷したため来所した。背臥位で寝かせたところ、膝蓋骨は正面を向いているが、足部は外旋している。考えられるのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、膝蓋骨の向きと足部の向きのずれから、下腿部での回旋変形を判断します。

膝蓋骨は正面を向いているのに足部が外旋している場合、下腿骨骨幹部での骨折による回旋転位を考えます。

解説

背臥位で膝蓋骨が正面を向いているということは、大腿骨側の向きは大きく外旋していないと考えられます。

一方で、足部だけが外旋している場合、膝より遠位、つまり下腿部で回旋変形が起きている可能性があります。スキー転倒では下腿に捻転力が加わりやすく、脛・腓骨骨幹部骨折を起こすことがあります。

脛骨と腓骨の両方が骨折すると、下腿遠位部が不安定となり、足部の外旋転位が目立ちやすくなります。

ひっかけポイント
大腿骨骨幹部骨折では、下肢全体が外旋して膝蓋骨も外側を向きやすいです。膝蓋骨が正面で足部だけ外旋なら、下腿骨骨折を考えます。

選択肢の確認

1.大腿骨骨幹部骨折
誤り。
大腿骨骨幹部骨折では、下肢全体の外旋や短縮がみられ、膝蓋骨も外側を向きやすくなります。この症例では膝蓋骨は正面を向いています。

2.脛骨骨幹部骨折
誤り。
脛骨単独骨折でも下腿変形は起こりますが、足部の外旋転位が明らかな場合は、下腿支持性が大きく失われる脛・腓骨骨幹部骨折を考えます。

3.脛・腓骨骨幹部骨折
正しい。
膝蓋骨は正面を向く一方で足部が外旋しているため、下腿部での回旋変形が考えられます。スキー外傷では脛・腓骨骨幹部骨折が起こりやすいです。

4.腓骨骨幹部骨折
誤り。
腓骨単独骨折では下腿全体の著明な回旋変形は起こりにくいです。足部外旋を伴う不安定な下腿骨折としては脛・腓骨骨幹部骨折が適切です。

覚えるポイント

  • 膝蓋骨正面、足部外旋なら下腿部での回旋転位を考える。
  • スキー外傷では捻転力による下腿骨骨幹部骨折に注意する。
  • 脛・腓骨骨幹部骨折では下腿の不安定性と変形が強く出やすい。
  • 大腿骨骨折では膝蓋骨も外側を向きやすい。

関連問題

34PM10534PM107
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)