34PM105|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論大腿骨・膝蓋骨骨折
17歳の男子。体操競技の練習中に右膝から着地し受傷した。直後から歩行が困難となり車いすで来所した。右膝関節部の腫脹、疼痛は著明で、膝の前面に陥凹を触知する。考えられるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、膝前面を直接強打した後の強い腫脹、疼痛、前面の陥凹から膝蓋骨骨折を考えます。
膝蓋骨骨折では、膝伸展機構の障害と骨片間の陥凹が重要です。
解説
膝蓋骨は膝前面にある骨で、大腿四頭筋腱と膝蓋靱帯をつなぎ、膝伸展機構を構成します。
この症例では、右膝から着地しており、膝前面への直達外力が加わっています。受傷直後から歩行困難、著明な腫脹と疼痛があり、膝前面に陥凹を触知する点から、膝蓋骨骨折が最も考えられます。
転位を伴う膝蓋骨骨折では、骨片が離開して膝前面に陥凹を触れることがあります。また、自動伸展不能や関節血症も重要です。
施術現場での注意点
膝蓋骨骨折を疑う場合は、無理に歩かせず、膝伸展位で安静を保ち、医科で画像評価を受ける必要があります。
選択肢の確認
1.膝蓋骨外側脱臼
誤り。
膝蓋骨外側脱臼では膝蓋骨が外側へ偏位し、内側膝蓋大腿靱帯部の疼痛や膝蓋骨内側縁の圧痛が問題になります。膝前面の陥凹を触知する所見からは膝蓋骨骨折が適切です。
2.膝蓋骨骨折
正しい。
膝前面への直達外力、著明な腫脹・疼痛、歩行困難、膝前面の陥凹は膝蓋骨骨折を疑う所見です。転位があると伸展機構障害も起こります。
3.脛骨顆間隆起骨折
誤り。
脛骨顆間隆起骨折では関節血症や前十字靱帯付着部損傷に伴う不安定性が問題になります。膝前面の陥凹を触れる所見は典型的ではありません。
4.脛骨粗面骨折
誤り。
脛骨粗面骨折では膝蓋靱帯付着部の疼痛や膝伸展力低下がみられますが、膝蓋骨前面の陥凹を触知する所見からは膝蓋骨骨折がより適切です。
覚えるポイント
- 膝前面への直達外力では膝蓋骨骨折を考える。
- 膝蓋骨骨折では著明な腫脹、疼痛、膝前面の陥凹、自動伸展障害が重要。
- 膝伸展機構の評価が必要。
- 疑う場合は無理に歩行させず、医科で画像評価を行う。