34PM23第34回 柔道整復師国家試験 過去問

生理学・運動学リハビリテーション医学高齢者・フレイル・嚥下

77歳の女性。家族と同居している。老化に伴い歩行速度が0.9m/秒と低下しており、障害高齢者の日常生活自立度はA-1である。握力は左右とも15kg、BMIは16.5であり、最近、食事中にむせるようになった。適切な支援策はどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、高齢者のフレイル予防と生活機能を保つための支援が問われています。

歩行速度低下、握力低下、低BMI、むせは、身体機能低下や低栄養、嚥下機能低下を疑う所見です。

解説

この高齢者は、歩行速度0.9m/秒、握力15kg、BMI16.5であり、身体機能低下と低栄養が疑われます。さらに食事中にむせるようになっており、嚥下機能の低下にも注意が必要です。

ただし、障害高齢者の日常生活自立度がA-1で、屋内生活は比較的保たれていると考えられます。そのため、すぐに活動を制限するのではなく、散歩などの外出を促すことで身体活動量、筋力、社会参加を維持する支援が適切です。

経管栄養や車椅子使用は、必要性が明確な場合に検討されるもので、この段階で第一選択にはなりません。職探しを促すことも、提示された問題状況への支援として適切ではありません。

臨床でのイメージ
高齢者では「動かないこと」がさらに筋力低下や転倒リスクを高めます。安全に配慮しながら、歩行や外出を続ける支援が大切です。

施術現場での注意点
むせがある場合は誤嚥に注意します。食事姿勢、食形態、嚥下評価、必要に応じた医療・介護職との連携も重要です。

選択肢の確認

1.経管栄養を導入する。
誤り。
食事中のむせは嚥下機能低下を疑う所見ですが、ただちに経管栄養を導入する段階とはいえません。まずは嚥下評価、食事姿勢、食形態の調整などを検討します。

2.散歩などの外出を促す。
正しい。
歩行速度や握力の低下、低BMIがあり、フレイル予防が必要です。安全に配慮しながら散歩などの外出を促すことは、活動性、筋力、社会参加の維持に役立ちます。

3.屋内の移動に車椅子を使用する。
誤り。
この段階で屋内移動を車椅子にすると、歩行機会が減り、筋力低下や活動性低下を進める可能性があります。必要な支援をしながら歩行能力を保つことが大切です。

4.ハローワークに登録し職探しをする。
誤り。
この症例で優先する支援は、高齢者の身体機能、栄養、嚥下、社会参加の維持です。職探しは提示された生活機能低下への支援策として適切ではありません。

覚えるポイント

  • 歩行速度低下、握力低下、低BMIはフレイルを疑う。
  • 活動性が残っている高齢者では、過度な安静や車椅子化を避ける。
  • 散歩や外出は身体機能と社会参加の維持に役立つ。
  • むせがある場合は誤嚥予防と嚥下評価も考える。

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