113F11|第113回 医師国家試験 過去問
我が国の精神保健福祉について正しいのはどれか。
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正解: b
正答
b 精神疾患は医療法に基づく医療計画の5疾病に含まれる。
この問題のポイント
精神疾患は2013年度から医療計画の5疾病に含まれている。継続した通院治療、地域生活、就労を支える制度も精神保健福祉の重要な要素である。
解説
医療計画では、がん、脳卒中、心筋梗塞等の心血管疾患、糖尿病、精神疾患について、医療機関の役割分担と連携体制を整備する。精神疾患は患者数が多く、急性期から維持期、地域生活支援まで継続した対応が必要なため対象となっている。日本の精神科医療は、国際比較で人口当たり病床数が多く、長期入院から地域生活への移行が課題とされてきた。自立支援医療の精神通院医療は、症状が軽快していても維持・再発予防のために通院を続ける必要がある場合に利用対象となる。また精神障害者も障害者雇用促進法に基づく支援の対象である。病状が落ち着いたことを、医療費支援や社会的支援が不要になったことと同一視しない。
選択肢の確認
a 自殺者数は男性よりも女性の方が多い。
誤り。日本の自殺死亡者数は全体では男性が女性を上回る。特定の年齢層や増減率の議論と、総数の男女比較を分ける。
b 精神疾患は医療法に基づく医療計画の5疾病に含まれる。
正しい。精神疾患は2013年度から5疾病に加わり、現在の医療計画でも継続して対象とされている。
c 精神障害は障害者の雇用の促進等に関する法律の対象とならない。
誤り。精神障害者も対象であり、雇用支援や合理的配慮の対象となる。2018年度から法定雇用率の算定基礎にも加えられた。
d 精神科の人口当たり入院病床数は他のOECD諸国に比べて少ない。
誤り。日本の人口当たり精神病床数は他のOECD諸国と比べ多い。入院中心から地域生活を支える体制への転換が課題である。
e 精神疾患の自立支援医療費の支給は維持治療期になれば中止される。
誤り。軽快状態の維持や再発予防のための通院治療が継続して必要なら、維持治療期でも支給対象になり得る。
覚えるポイント
精神疾患は医療計画の5疾病の一つ。精神通院の自立支援医療は、症状消失後も必要な維持・再発予防治療を支える。
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