115F67|第115回 医師国家試験 過去問
内科系感染症感染対策・予防策
患者にサージカルマスクを着用してもらい、医療スタッフもN95マスクを着用した上で陰圧個室において診療している。 これらの感染予防策を解除するために最も有用な検査はどれか。
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正解: c
正解
c 喀痰Ziehl-Neelsen染色
解説
この感染対策は、空気感染対策です。
つまり、まず除外したいのは肺結核です。
問題文から分かること
- 患者にサージカルマスク
- 医療スタッフにN95マスク
- 陰圧個室
この組合せは、肺結核などの空気感染を起こす疾患を想定した対応です。
なぜZiehl-Neelsen染色か
これらの対策を解除するためには、結核菌の排菌が否定的であることを確認する必要があります。
そのために最も有用なのが、喀痰の抗酸菌塗抹検査であるZiehl-Neelsen染色です。
国試では、空気感染対策の解除に直結する検査として押さえておくべき項目です。
各選択肢の整理
a 喀痰Gram染色
誤りです。一般細菌の評価には有用ですが、結核菌排菌の確認には不十分です。b 喀痰Grocott染色
誤りです。真菌、とくにPneumocystisなどの評価で用います。c 喀痰Ziehl-Neelsen染色
正しいです。抗酸菌塗抹検査として最も重要です。d 血中β-D-グルカン測定
誤りです。真菌感染の補助診断に用いますが、空気感染対策解除の判断には使いません。e 血中結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定
誤りです。IGRAは結核感染の有無の参考にはなりますが、現在の排菌性や感染力を評価する検査ではありません。
ひっかけポイント
HIV患者ではPneumocystis肺炎も重要なので、Grocott染色やβ-D-グルカンに引っ張られやすい問題です。
しかし、陰圧個室とN95 という情報が出たら、まず結核を想起することが重要です。
覚えるポイント
- 空気感染対策:結核をまず考える
- 排菌の評価:喀痰抗酸菌塗抹
- IGRAは排菌性をみる検査ではない
国試では、感染対策の内容から想定疾患を逆算できるかがポイントになります。