117C20|第117回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケアリハビリテーションリハビリテーション総論・ICF
国際生活機能分類〈ICF〉について正しいのはどれか。
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正解: b
正解
b 参加制約は生活環境に起因する。
解説
ICFは、International Classification of Functioning, Disability and Health の略で、生活機能を
- 心身機能、身体構造
- 活動
- 参加
の3つのレベルで捉え、さらに環境因子や個人因子との相互作用を重視する考え方である。
このため、参加制約は本人の障害だけで一方的に決まるのではなく、生活環境や社会的障壁によって生じるという理解が重要になる。
したがって、正しいのは b である。
各選択肢の検討
a 障害者を対象とした分類である。
誤りである。ICFは障害者だけでなく、すべての人の生活機能を対象とする。b 参加制約は生活環境に起因する。
正しい。参加制約は、健康状態に加えて、環境因子との相互作用によって生じる。c 障害程度を基準にした分類である。
誤りである。ICFは障害の重さだけで分類するものではなく、生活機能を多面的に捉える。d 機能障害のために活動制限が生じる。
誤りである。機能障害があっても、環境調整や支援によって活動制限が生じないことがある。必ず一方向に決まるわけではない。e 参加制約と社会的不利は同義語である。
誤りである。ICFは以前の概念を発展させたものであり、単純な同義語として扱うのは不適切である。
ひっかけポイント
ICFでは、障害を本人の問題だけで完結するものとして捉えない。
ここが、古い一方向的な障害観との大きな違いである。
覚えるポイント
ICFは、心身機能、活動、参加を軸に、環境因子との相互作用で生活機能を捉える。
国試では、参加制約は環境の影響を強く受けることを押さえておく。