117F67|第117回 医師国家試験 過去問
外科系消化器外科消化管手術・解剖
腹腔鏡下胆嚢摘出時に胆嚢底部を挙上すると脈管損傷に注意を要する領域(Calot三角)が出現する。解剖図を別に示す。 この領域の境界はどれか。3つ選べ。

3つ選択
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正解: a・c・d
正解
- a A
- c C
- d D
解説
腹腔鏡下胆嚢摘出術では、Calot 三角の解剖を正確に把握することが非常に重要です。
ここを誤認すると、胆管損傷や血管損傷につながります。
この問題で問われている Calot 三角の境界は、現在の外科でよく用いられる整理では次の 3 つです。
- 総肝管
- 胆嚢管
- 肝下面、肝下縁
図ではこれが
- A:総肝管
- C:胆嚢管
- D:肝下縁
に相当するため、正解は a、c、d です。
Calot 三角で重要なこと
この領域には、通常、
- 胆嚢動脈
- リンパ節
- 周囲結合組織
などが存在し、手術ではここを慎重に剥離していきます。
とくに胆嚢動脈は三角の内部に走行する重要構造であり、損傷に注意が必要です。
ひっかけポイント
Calot 三角は、文献や時代によって定義の表現が少し異なるため、混乱しやすい部位です。
国試で押さえる整理
現在の手術解剖としては、実際には肝下面を上辺とする hepatocystic triangleの意味で問われることが多く、この場合の境界は
- 総肝管
- 胆嚢管
- 肝下面
です。
そのため、胆嚢動脈は境界ではなく三角の内部構造として扱うのがポイントです。
各選択肢の考え方
a A
総肝管であり、境界です。c C
胆嚢管であり、境界です。d D
肝下縁であり、境界です。b B
e E
いずれも Calot 三角の境界ではありません。
覚えるポイント
- Calot 三角の境界は 総肝管、胆嚢管、肝下面
- 胆嚢動脈は内部を走る重要構造
- 腹腔鏡下胆嚢摘出術では、胆管損傷予防のためにこの解剖を正確に確認する