120A14第120回 医師国家試験 過去問

内科系内分泌・代謝甲状腺疾患

無痛性甲状腺炎とBasedow病の両方にみられるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・e

正解

b 手指振戦

e びまん性甲状腺腫

解説

無痛性甲状腺炎とBasedow病は、いずれも甲状腺中毒症を呈するため、動悸、発汗、体重減少、手指振戦などの症状を共通して示します。
また、どちらでもびまん性甲状腺腫を認めることがあります。

ただし、病態は異なります。
無痛性甲状腺炎は、甲状腺組織の破壊により貯蔵ホルモンが漏れ出す破壊性甲状腺炎です。
Basedow病は、TSH受容体抗体によって甲状腺ホルモン産生が亢進する病態です。

両者の共通点

  • 手指振戦
    甲状腺中毒症に伴う交感神経症状として、両方でみられます。

  • びまん性甲状腺腫
    両方で認めることがあります。

各選択肢の検討

  • a 眼球突出
    誤りです。眼球突出はBasedow病に特徴的な所見であり、無痛性甲状腺炎では通常みられません。

  • b 手指振戦
    正しいです。甲状腺中毒症の共通症状です。

  • c 脛骨前粘液水腫
    誤りです。これもBasedow病に特有の所見です。

  • d 頸部リンパ節腫大
    誤りです。いずれの疾患にも典型的ではありません。

  • e びまん性甲状腺腫
    正しいです。どちらでもみられます。

鑑別のポイント

  • 無痛性甲状腺炎
    破壊性病変、自然軽快することが多い、放射性ヨウ素摂取率は低下します。

  • Basedow病
    ホルモン産生亢進、TSH受容体抗体陽性、放射性ヨウ素摂取率は上昇します。

  • 眼球突出や脛骨前粘液水腫があれば、Basedow病を強く考えます

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