27AM10|第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問
レジリエンスに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
レジリエンス、ストレッサー、情動焦点型コーピング、フラッシュバック、ソーシャルサポートを区別します。レジリエンスは、つらさを感じない性格ではなく、逆境に直面しても適応し回復していく力や過程を表します。
解説
強いストレスや心理的傷つきを伴う経験の後に、利用できる内的・外的資源を活用しながら適応し回復していく力を示す2が正答です。レジリエンスは固定された生まれつきの特性だけを意味せず、人とのつながり、対処行動、環境からの支援などによって育ち得る過程・結果として捉えられます。困難がなかったことにしたり、本人に「強くなれ」と求めたりする概念ではありません。支援では本人の苦痛を認め、回復を支える資源を共に探します。
選択肢の確認
1.ストレスをもたらす原因となる出来事のことである。
誤り。ストレス反応を引き起こす原因や刺激は、ストレッサーと呼ばれます。
2.強いストレスや心理的傷つきを伴う経験から、個人が持つ回復していく力のことである。
正答。逆境やトラウマなどに直面した後、適応し回復していく力・過程を表します。
3.ストレスに伴って生じた不快な情動を、意識的に低減する方略のことである。
誤り。不快な感情の調整を目指す情動焦点型コーピングの説明です。
4.心的外傷となった過去の出来事を、あたかも今生じているかのように経験することである。
誤り。心的外傷体験が現在起きているように再体験されるフラッシュバックの説明です。
5.社会的な関係の中で行われる支え合いや支援のことである。
誤り。家族、友人、専門職などから得られる社会的支援、すなわちソーシャルサポートの説明です。
覚えるポイント
レジリエンスは「逆境から適応・回復する力や過程」です。原因はストレッサー、対処法はコーピング、対人関係からの支えはソーシャルサポートと分けます。回復を個人の責任だけにせず、環境や支援資源も含めて捉えます。