27AM8第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第27・28回)共通科目心理学と心理的支援

職場における人間関係や意思決定に関する課題が生じたときに、その原因を理解したうえで、対応策を考えることが重要である。次の記述のような課題が職場で生じたときに、社会的抑制による事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

他者がいることで課題の成績が変化する現象を見分けます。よく習熟した単純な課題では社会的促進が起こりやすい一方、難しい課題や不慣れな課題では他者の存在が成績を下げる社会的抑制が起こることがあります。

解説

一人のときより、大勢と同じ部屋で他人の目が気になり作業効率が低下している5が、社会的抑制の例です。他者の存在は覚醒水準を高め、優勢な反応を生じやすくすると考えられます。そのため、簡単で慣れた課題では成績が上がる社会的促進となり得ますが、複雑で不慣れな課題では誤反応が増え、社会的抑制となり得ます。設問は単に集団の影響ではなく、他者の存在による個人の遂行低下を問うています。

選択肢の確認

1.上司があまり成長を期待していなかった職員よりも、期待をしていた職員の方が次第に業績が向上するようになった。
誤り。他者からの期待が実際の成果に影響する、ピグマリオン効果に当たります。

2.会議中、本当は反対したかったが、他の多くの参加者が賛成したので賛成してしまった。
誤り。多数派に合わせて判断や行動を変える同調の例です。

3.一人で考えていた内容よりも、全員が参加した会議で決めた内容の方が極端な結論になった。
誤り。集団討議後に判断がより極端になる集団極性化の例です。

4.上司が仕事上の指導をするときに非常に近い距離まで接近してくるため、強い不快感が生じた。
誤り。対人距離やパーソナルスペースへの侵入による不快感の例です。

5.個室で一人で作業に取り組んだときよりも、大勢が一緒にいる部屋で取り組んだときの方が、他人の目が気になって効率が悪くなってしまった。
正答。他者の存在によって個人の課題遂行が低下しており、社会的抑制に当たります。

覚えるポイント

他者の存在で遂行が上がれば社会的促進、下がれば社会的抑制です。同調は多数派に合わせること、集団極性化は話合い後に判断が極端になることであり、現象の焦点を分けて覚えます。

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