27AM18第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第27・28回)共通科目社会学と社会システム

災害時におけるレジリエンスの意味として、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

災害分野のレジリエンスは、被災を完全に避けることや楽観視することではなく、個人・地域・社会が被害に耐え、適応し、必要な機能を回復していく力を指します。

解説

被災者や被災地が被害から立ち直っていく際にもつ力を示す3が正答です。国連防災機関では、危険にさらされたシステムやコミュニティが、被害に抵抗し、吸収し、適応・変革し、基本的な構造や機能を回復する能力として説明されています。元の状態へ戻ることだけでなく、経験から学び、より安全で包摂的な仕組みに改善することも含み得ます。回復を被災者個人の努力だけに任せず、社会資源、つながり、制度、環境を整える視点が重要です。

選択肢の確認

1.災害の発生から復旧・復興に加え、次の災害に備えていくための諸活動を一つのサイクルとして捉えることである。
誤り。これは災害対応、復旧・復興、予防・減災、準備を循環的に捉える災害マネジメント・サイクルの説明です。

2.支援ニーズに対して支援者側から積極的に働きかけて情報や支援を提供することである。
誤り。支援を求めにくい人へ援助者から接近するアウトリーチの説明です。

3.被災者並びに被災地が被害から立ち直っていく際に持つ力のことである。
正答。被害に耐え、適応し、機能を回復していく個人・地域・社会の力を表します。

4.予期しない出来事に遭遇した際に、事態が悪化しているにもかかわらず楽観的な見方を維持する態度のことである。
誤り。危険を過小評価する根拠のない楽観は、レジリエンスの意味ではありません。

5.大規模災害の後に一時的な現象として発生する理想郷的コミュニティのことである。
誤り。災害直後の連帯が一時的に高まる現象は災害ユートピアと呼ばれ、レジリエンスそのものではありません。

覚えるポイント

レジリエンスは「耐える・適応する・回復する力」です。災害サイクル、アウトリーチ、正常性バイアス、災害ユートピアとは区別します。個人の強さだけでなく、地域のつながりや制度・資源も回復力を支えます。

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