27AM46|第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問
事例を読んで、A市社会福祉協議会が開催したボランティア養成講座の評価に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 A市社会福祉協議会では、数年間にわたり民間企業との連携によるボランティア活動の活性化を目的として、地域住民向けのボランティア養成講座を開催してきた。ボランティア養成講座は、地元企業や地域住民からの寄付金で運営されており、開催目的に即した効果が得られているかを検証するため、B社会福祉士は、プログラム評価を実施することにした。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
プログラム評価では、実施過程、成果、効率、理論、影響の何を確かめるのかを、評価対象となる問いと対応させて判断することが大切です。
解説
アウトカム評価は、プログラムを実施した結果、対象者や地域に意図した変化・成果が生じたかを検証するものです。本事例の開催目的は、民間企業との連携によるボランティア活動の活性化であるため、その活性化の有無を調べる2は、目的に対応したアウトカム評価です。これに対し、計画どおりに実施したかはプロセス評価、投入した費用に見合う成果かは効率性評価、活動と成果を結ぶ因果仮説が妥当かはセオリー評価として整理します。ニーズの把握は評価以前のニーズアセスメントとして区別します。
選択肢の確認
1.講座の内容が、計画どおりに実施されたかを検証するために、効率性評価を実施する。
→ 適切ではありません。計画された内容・手順どおりに実施されたかを確かめるのはプロセス評価であり、投入と成果の関係をみる効率性評価ではありません。
2.講座を開催したことにより民間企業との連携によるボランティア活動が活性化しているかどうかを調べるため、アウトカム評価を行う。
→ 最も適切であり、正答です。事業実施後に、開催目的である連携ボランティア活動の活性化という成果が生じたかを測るのはアウトカム評価です。
3.講座の運営のために用いた寄付金が結果的に効果的・効率的に執行されたかを明らかにするため、プロセス評価を実施する。
→ 適切ではありません。寄付金という投入に対して成果がどれだけ得られたかは効率性評価の対象であり、実施過程を点検するプロセス評価とは異なります。
4.講座のカリキュラム内容が、開催目的と見合った内容であったかを検証するため、インパクト評価を実施する。
→ 適切ではありません。内容と目的・因果仮説の整合を確かめるのはセオリー評価に近く、長期的・波及的な影響をみるインパクト評価ではありません。
5.ボランティア活動に対する地域住民の意向を明らかにするために、セオリー評価を行う。
→ 適切ではありません。地域住民の意向や必要性を把握するのはニーズアセスメントであり、プログラムの因果理論を検証するセオリー評価ではありません。
覚えるポイント
「計画どおり」はプロセス、「目標とした変化」はアウトカム、「費用対成果」は効率性、「因果仮説」はセオリーと対応させましょう。