27AM69|第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問
ドルゴフ(Dolgoff, R.)らによって提示された倫理原則に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 (注) 「ドルゴフ(Dolgoff, R.)ら」とは、2009年にEthical Decisions for Social Work Practice(8th ed.)を著したドルゴフ、ローウェンバーグ(Loewenberg, F.M.)とハリントン(Harrington, D.)のことである。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
ドルゴフらの倫理原則スクリーンは、生命保護、平等と不平等、自律と自由、最小限の害、生活の質、プライバシーと守秘、誠実と情報開示を優先順に整理します。各原則の説明を入れ替えないことが鍵です。
解説
「平等と不平等」の原則は、関連する事情が同等な人は同等に扱い、問題に関係する差異がある場合には、その差異に応じた異なる扱いを認めるというものです。したがって、同じ環境に置かれている人には同じように対応するという1が正しい記述です。倫理原則スクリーンは、原則が衝突する場面で相対的優先順位を検討する道具で、上位から生命保護、平等と不平等、自律と自由、最小限の害、生活の質、プライバシーと守秘義務、誠実と十分な情報開示とされます。自律と自由は自己決定を尊重する原則、最小限の害は不可避な害を最小化する選択、プライバシーと守秘は他者の権利を守る専門職の責任、情報開示はクライエントに関連する情報を誠実に示す原則です。
選択肢の確認
- 1.平等と不平等に関する倫理原則では、同じ環境に置かれている人には誰に対しても同じように対応しなければならない。:正答であり正しい記述です。関連する条件が等しい人は等しく扱い、関連する違いがある場合には相応の違いを認めます。
- 2.プライバシーと守秘義務に関する倫理原則では、全ての人が自らのプライバシーと守秘義務を強化しなければならない。:誤りです。専門職が人のプライバシーと秘密保持の権利を守る原則で、全ての人に自己防衛義務を課すものではありません。
- 3.自律と自由に関する倫理原則では、全ての人々の生活の質を高めるような選択肢を選ばなければならない。:誤りです。この説明は生活の質の原則に近く、自律と自由は本人の自己決定、独立、選択の自由を尊重する原則です。
- 4.最小限の害に関する倫理原則では、あらゆる人の生活や生命を守らなければならない。:誤りです。この説明は最上位の生命保護に当たり、最小限の害は害を避けられない選択肢間で害の最も少ないものを選ぶ原則です。
- 5.誠実と情報の開示に関する倫理原則では、クライエントへの関連の有無に関係なく、全ての情報を伝えなければならない。:誤りです。本人に関連する情報を誠実かつ十分に伝える原則で、無関係な第三者情報等まで無制限に開示するものではありません。
覚えるポイント
7原則は「生命、平等、自律、最小害、生活の質、プライバシー、誠実」の順です。設問では、別原則の説明への置き換えと「全て」などの過剰表現を見抜きます。