27AM70|第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問
事例を読んで、保護観察所がAさんの特別調整の協力を求めた機関について、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Aさん(84歳)は、来月で6回目の刑期を終える。Aさんは帰る先もなく、頼れる人もいない。Aさんは「帰るところも探せないし、お金もない」と話しており、特別調整を希望している。矯正施設では、福祉専門官がAさんと面談し本人の意向を確かめた結果、特別調整対象者として判断したため、保護観察所に通知した。保護観察所長は、Aさんの状況を確認するために特別調整協力の依頼を求めることにした。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
高齢又は障害があり、帰住先も支援者もなく、福祉支援を必要とする矯正施設退所予定者の「特別調整」では、保護観察所が地域生活定着支援センターへ協力を依頼します。
解説
地域生活定着支援センターは、各都道府県に設置され、高齢又は障害により福祉的支援を必要とする犯罪をした人等について、矯正施設入所中から退所後まで、刑事司法関係機関と福祉関係機関をつなぐ役割を担います。特別調整では、矯正施設から通知を受けた保護観察所が対象要件と本人の同意を確認し、センターへ協力を依頼します。センターは本人と面談して福祉ニーズを把握し、帰住地のセンターや自治体、施設等と連携して住居・福祉サービスの受入調整を行います。したがって1が最も適切です。養護老人ホーム、障害者支援施設、更生保護施設は調整の結果として受入先の候補になり得ますが、特別調整の協力依頼を受けて広域的に福祉調整する機関そのものではありません。福祉事務所も個別制度の実施機関として連携しますが、本問の直接の依頼先ではありません。
選択肢の確認
- 1.地域生活定着支援センター:正答であり最も適切です。保護観察所の協力依頼を受け、矯正施設退所予定者の福祉ニーズ把握と帰住先・サービス調整を担います。
- 2.養護老人ホーム:適切ではありません。環境上・経済上の理由等に応じた措置施設で、受入先候補にはなっても特別調整全体の協力依頼機関ではありません。
- 3.更生保護施設:適切ではありません。帰住先のない人を宿泊させ生活指導等を行う施設ですが、特別調整の福祉的な広域調整を担うセンターとは役割が異なります。
- 4.障害者支援施設:適切ではありません。障害福祉サービスの受入先候補にはなり得ますが、対象選定後に保護観察所から特別調整の協力依頼を受ける中核機関ではありません。
- 5.福祉事務所:適切ではありません。生活保護等について連携する行政機関ですが、特別調整の協力依頼を受けて帰住地調整を統括するのは地域生活定着支援センターです。
覚えるポイント
特別調整の流れは「矯正施設が候補者通知→保護観察所が選定・同意確認→地域生活定着支援センターへ協力依頼→福祉サービス・帰住先を調整」です。