27AM72第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第27・28回)共通科目ソーシャルワークの理論と方法

事例を読んで、この段階のA病院のB医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が行った実践モデルやアプローチに関して、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Cさん(46歳、男性)は夫婦で生まれ故郷に戻り、5年前から喫茶店を営んでいる。1か月前に、脳出血を患い、A病院でリハビリテーションを受け、数週間後に自宅退院を控えている。BはCさんと退院に向けた面談を行った。Cさんは「左片麻痺{ひだりかたまひ}があるのは仕方がないとしても、妻もまた一緒にお店をやっていこうと言ってくれているので仕事がしたい。地元の友達も戻ってきたら店に行くよと声をかけてくれているから」と語った。Bは「奥様もお友達もCさんがお店に戻ってこられるのを待っておられるんですね。お店に戻られるまで、どのように暮らしを整えていったら良いか、ご一緒に考えていきましょう」と提案した。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

生活モデルは、疾病や障害を個人内部の欠陥だけとして扱わず、人と環境の交互作用、生活上の移行・ストレス、対処力と環境資源を捉え、より良い適合を本人と協働して目指します。

解説

Cさんは脳出血後の左片麻痺という身体状況だけでなく、退院という生活移行、喫茶店主としての役割、妻との協働、地元の友人とのつながりの中で生活しています。Bは障害の治療・矯正だけに焦点を当てず、「店に戻り仕事をしたい」というCさんの意思と、妻・友人という環境上の強みを確認し、店に戻るまでの暮らしを一緒に整える提案をしています。人と環境の相互作用を捉え、対処力と環境資源を活用して適応を支える生活モデルに該当するため4が最も適切です。行動変容の標的行動や強化、病理を治療する専門家中心の構図、実存的な意味探索、期限と具体的課題の契約は、この段階の発言には示されていません。

選択肢の確認

  • 1.行動変容アプローチ:適切ではありません。観察可能な標的行動を定め、学習理論に基づく強化等で変容を図る介入は事例に示されていません。
  • 2.治療モデル:適切ではありません。Cさんの麻痺を個人内部の病理として診断・治療するだけでなく、生活環境との関係と社会的役割を捉えています。
  • 3.実存主義アプローチ:適切ではありません。自由、責任、孤独、人生の意味等を中心に実存的選択を掘り下げる働きかけが主眼ではありません。
  • 4.生活モデル:正答であり最も適切です。本人の仕事への希望、妻・友人という環境資源、退院後の暮らしを結び、人と環境の適合を協働して整えています。
  • 5.課題中心アプローチ:適切ではありません。標的問題を合意し、期限を区切って本人と具体的課題を設定・実行する段階はまだ示されていません。

覚えるポイント

生活モデルの手掛かりは「人と環境の交互作用」「生活上の移行とストレス」「本人の対処力」「家族・友人・地域等の環境資源」「協働による適合」です。

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