27AM74|第27回 精神保健福祉士国家試験 過去問
事例を読んで、地域包括支援センターのA社会福祉士がこの段階で行う援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Bさん(75歳、女性)は、一人暮らしが不安になり、長男家族と同居することになったが、転居後すぐに自宅に閉じこもるようになった。心配した長男が地域包括支援センターを訪ね「以前は、社交的で友人と外出することもあったが、それがなくなり心配」と相談した。Aは、Bさんと数回の面接を行った。Bさんは「長男家族が食事内容を私に合わせて作ってくれるのが、申し訳ない」「人と話すのが好きで、前に住んでいた地域では毎日楽しかった。きっかけがあれば外に出たい」と語った。Bさんは要支援1の認定を受けている。Aは、得られた情報を踏まえてBさんの支援計画を立てようと考えている。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
Bさんの「人と話すのが好き」「きっかけがあれば外に出たい」という希望と社交性を強みとして捉え、新しい地域で人とつながる具体的な機会へ結びつける支援が求められます。
解説
Bさんは転居後に閉じこもっていますが、面接では以前の友人関係、会話を好む社交性、外出したいという明確な意思を語っています。強みの視点では、問題や欠損だけでなく、本人の能力、関心、経験、希望と環境資源を発見し、本人と協働して目標に結びつけます。新しい地域の茶話会は、Bさんの社交性を生かし、外出の「きっかけ」と地域関係を得る場となるため、本人の選択を確認しながら参加を促す4が最も適切です。元の地域への転居、家族関係の修復、別食という解決策をAが先に決める根拠はありません。Bさんは自ら意向を表明できるので、直ちに長男への代弁を行うより、本人が家族と話せるよう支え、必要な場合に同意を得て橋渡しすることが自律を尊重します。
選択肢の確認
- 1.Bさんに元の地域に戻ってみても良いのではないかと助言する。:適切ではありません。元の地域とのつながりは資源でも、転居し直すことをAが先に勧めず、現在の地域での本人の希望と選択肢を検討します。
- 2.Bさんと長男家族との関係修復を行い、閉じこもりを解消する。:適切ではありません。家族関係が破綻している情報はなく、「関係修復」を目標に設定して閉じこもりの原因と決めつけています。
- 3.Bさんの食事は給食サービスを利用し、食事は家族と別にしても良いのではないかと助言する。:適切ではありません。申し訳なさには家族との話合い等も考えられ、別食を勧めると交流を減らし孤立を強める可能性があります。
- 4.Bさんの社交性は強みなので、地域の茶話会への参加を促す。:正答であり最も適切です。本人が語った強みと外出希望を、新しい地域で交流できる具体的な環境資源に結びつけます。
- 5.代弁者として、Bさんの意向を長男に伝える。:適切ではありません。Bさんは意思を表明できるため、まず本人が伝える力を支え、本人が望む場合に同意を得て橋渡し・代弁を検討します。
覚えるポイント
強みの視点は、本人の「できること・関心・経験・希望」と地域資源を結びます。支援者が解決策を決めるのではなく、本人の自己決定と参加機会を支えます。