28AM38第28回 精神保健福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第27・28回)共通科目権利擁護を支える法制度

事例を読んで、次のうち、事件当時にAさんに備わっていたか否かが問われる能力として、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Aさん(15歳)は、口論の末、Bさんを殴ってしまい、Bさんにけがを負わせてしまった。Bさんは、Aさんに対し、治療費を請求することを考えている。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

15歳の未成年者が他人にけがをさせた不法行為では、契約を有効に行えるかではなく、自分の行為の責任を理解できたかが問題になります。民事上の責任能力を見分けます。

解説

民法712条は、未成年者が他人に損害を加えた場合、その行為の責任を弁識するに足りる知能を備えていなかったときは賠償責任を負わないと定めます。したがって事件時のAさんに責任能力があったかが問われ、5が最も適切です。年齢だけで一律に決めず、行為の性質や本人の理解力等から個別に判断されます。責任能力がなければ監督義務者の責任が問題となり得ます。

選択肢の確認

1.行為能力
誤り。単独で有効な法律行為を行える能力であり、不法行為の責任を理解できたかという本件の中心ではありません。

2.事理弁識能力
誤り。成年後見開始の要件などで、自己の行為の結果を合理的に判断する能力を表す語ですが、本件の直接の法概念は責任能力です。

3.意思能力
誤り。法律行為の意味と結果を判断できる能力であり、契約等の有効性を考える際に用いられます。

4.権利能力
誤り。権利義務の主体となる資格で、自然人は出生により有するため、事件時の理解力を問う概念ではありません。

5.責任能力
正答。不法行為について自らの行為の責任を弁識するに足りる知能があったかを示す能力です。

覚えるポイント

契約の意味を理解するのは意思能力、単独で法律行為をするのは行為能力、権利主体となるのは権利能力、不法行為の責任を理解するのは責任能力です。

関連問題

28AM3728AM39
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)